6月初頭に世界第2位の富豪に浮上したラリー・エリソンは、現在では第7位へと後退し、マーク・ザッカーバーグの後塵を拝している。メタの株価が一段と上昇した一方で、オラクルの株価が約1カ月にわたって下落し、エリソンの資産額が1000億ドル(約16.1兆円。1ドル=161円換算)以上減少したためだ。
米国時間6月29日午後の時点で、オラクルの株価は0.3%高とわずかに上昇した。同社の株価は6月1日に取引時間中の最高値である250ドルを記録して以降、41%近く急落していた。一方、メタの株価は同日に2.6%高となった。
ファクトセットによると、オラクルの株価は先週だけで20%近く下落しており、2001年以来で最悪のパフォーマンスを記録した。
メタの株価上昇に伴い、ザッカーバーグの資産額は50億ドル(約8050億円)増の1941億ドル(約31.25兆円)に達した。これにより、ザッカーバーグはエリソン(約30.98兆円)を抜いて世界第6位の富豪となっている。
エリソンの資産額は6月1日に3000億ドル(約48.3兆円)を突破し、イーロン・マスク(約157.25兆円)に次ぐ、世界第2位の富豪の座を一時的に獲得していた。
しかし、オラクルの会長を務めるエリソンはその1週間後に5位へと後退し、ジェフ・ベゾス(約40.41兆円)の後を追う展開となっていた。
マスクは、スペースXの株価低迷や自身の保有するテスラ株への新たな制限によって失った「トリリオネア(資産額1兆ドル[約161兆円]超えの大富豪)」のステータスをまもなく奪還する可能性がある。6月初頭に実施されたスペースXの記録的な新規株式公開(IPO)により、マスクは史上初のトリリオネアとなった。しかし、同社の株価は先週、公開価格を一時的に割り込み、26日の終値時点ではそれまでに記録した41%の急騰分が帳消しになっていた。29日にはスペースXの株価は3.7%高となり、テスラも約8%高と急騰したため、マスクの資産額は256億ドル(約4.12兆円)増加した。
オラクルの株価は6月5日の決算発表を前に上昇していた。この決算に対してはアナリストらの期待も高く、同社の受注残高は6600億ドル(約106.26兆円)以上と予想されていた。結果的にこの四半期決算では、クラウドインフラ部門の売上高が93%増と驚異的に伸び、売上高が192億ドル(約3.09兆円)、EPS(1株あたりの純利益)が2.11ドルと、いずれもアナリスト予想を上回った。しかし、バイタルのアナリストであるアダム・クリサフルリは、オラクルが総売上高の見通しを従来の予測である900億ドル(約14.49兆円)に据え置いたことを受け、同社のガイダンスは「失望を誘うもの」だったと述べた。クリサフルリはブロードコムの決算も同様に「投資家を失望させた」と指摘している。



