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AI

2026.06.30 07:30

GPT-5.5とOpus 4.8の競合、中国AI「GLM-5.2」が登場──オープンウェイトの脅威

Photo Illustration by Avishek Das/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

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中国は今、オープンウェイトのモデルを手にした。長い工程をまたぎ、リポジトリー規模に及ぶコーディング作業をこなすモデルだ。同種のAIモデルが米国の研究所から登場したとき、米政府高官はこの春、それを国家安全保障上の問題として扱っていた。

Z.aiは米国時間6月17日、GLM-5.2をMITライセンスで公開した。誰でもダウンロード可能で、プライベートなハードウェア上で動作し、使用方法に関するプロバイダー側の記録が一切残らない。この最後の点こそがガバナンス上の問題である。ワシントンが最先端のサイバーAIをめぐって築いてきた統制体制は、モデルとユーザーの間にベンダーが存在することを前提としている。オープンウェイトは、そのベンダーを取り払う。

AnthropicのMythos:警告の一撃

Anthropic(アンソロピック)はMythosについて、ソフトウェアの脆弱性発見において極めて優秀なモデルとして発表した。あまりに能力が高かったため、同社は最も高性能なバージョンであるMythos 5を、Project Glasswingと呼ばれる小規模なパートナープログラム内に留め置いた。一般向けにはより安全なモデルであるFable 5を公開した。

しかし、6月9日のFable公開からわずか数日後、トランプ政権はAnthropicに対してモデルの撤回を強制した。別の企業がモデルをジェイルブレイクできることを実証したためである。ウォール・ストリート・ジャーナルは、アマゾンのアンディ・ジャシーCEOが主導したと報じた。ジャシーはスコット・ベッセント財務長官に対し、アマゾンの研究者がFableのプロンプトを使ってサイバー攻撃に有用な情報を引き出したと伝えたという。トランプ政権は6月12日、輸出管理権限を発動した。両モデルに対して外国人(米国以外の国籍)によるアクセスを禁止し(Anthropic自身の外国籍社員も含む)、同社は世界規模でモデルを無効化せざるを得なくなった。

ハワード・ラトニック商務長官は6月26日、十分な安全策がようやく整ったとして、Mythos 5を約100の審査済み米国組織(政府機関、銀行、インフラ事業者)に限って再提供できるとAnthropicに伝えた。消費者向けモデルのFable 5は制限が継続された。少なくとも米国では、高度AIは今や生産性ソフトウェアではなく、デュアルユース技術として扱われている。

GPT-5.6も制約の下で発表

OpenAIのGPT-5.6も同じ制約の下で登場した。同社が公開したのは、政府が参加を承認した約20社に対する限定プレビューのみである。

GLM-5.2がもたらす変化

GLM-5.2はこの構図を逆転させる。かつてZhipu AIとして知られた北京の研究機関Z.aiは、MITライセンスの下でモデルの重みを公開した。7440億パラメータのMixture-of-Expertsモデルで、コンテキストウィンドウは100万トークンに達し、コードリポジトリ全体を取り込める。エージェント型コーディングベンチマークではGPT-5.5を明確に上回り、Claude Opus 4.8にも数ポイント差まで迫る性能を、API費用約6分の1で実現している。

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