経済学101 : 半議院内閣制は日本では成功しているとしても、特殊な要因や偶然的要素に依存している部分はないのでしょうか? 持続性はありますか? また他国でも再現できるモデルなのでしょうか? あるいはイスラエルのように比例代表の阻止条項(足切り)が低すぎると、過激な勢力が入り込みすぎてしまう懸念もあります。日本でたまたまうまくいっているだけではないのでしょうか。
高宮:半議院内閣制が維持できるかという点は非常に重要です。現状、国民民主党が高市政権と「103万円の壁」やガソリン減税、国旗損壊罪で合意したり、チームみらいが補正予算に賛成して、デジタル政策で自民党と連携したりしています。また、日本保守党もスパイ防止法などの支援を条件に、社会保障国民会議に入って提携するといった動きもあります。参政党も再審法や国旗損壊罪で自民党と協調してます。
参議院でギリギリ過半数を割っているおかげで、参議院の政党が政権側と組み、参議院側の政策が反映される。これが「半議院内閣制」の姿です。 オーストラリアでも「緑の党」のような参議院にしか存在しない小政党が首相と組んで政策を進めており、長く維持されています。ただ日本では、あと数議席で自民党が過半数を取ってしまう状況があり、維持が難しいという批判は確かにあるでしょう。
まず前提として、仮に連立が拡大しても、一院制よりは、多元的な民意が反映されて良い帰結を生むと考えています。自公連立政権において、公明党は安倍政権の安保政策を中道化しましたし、最初期の自自公連立政権では、自由党が有意義な国会改革を自民党に呑ませました。
その上で、私が参議院の過半数割れ状態が長く続くと考えている理由が、ネット選挙の主流化です。 ネット選挙が中心になると、特定の熱狂的なファンを持つ政党が登場します。国民民主党、日本保守党、参政党、れいわ新選組などがそうですが、こうした政党は他党と組みづらい性質を持っています。なぜなら、安易に組んだり、合流したりすると「ファンが悲しむ」からです。


