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サイエンス

2026.07.04 18:00

史上最大かつ最重量のクモ、ゴライアスバードイーターの衝撃的な生態

John Mitchell / Getty Images

John Mitchell / Getty Images

ゴライアスバードイーター(和名:ルブロンオオツチグモ、学名:Theraphosa blondi)は、イメージの問題を抱えている。ただし見方によっては、極めて優れた評判とも言える。

体重で言えば、ゴライアスバードイーターは世界最大のクモで、悪夢の要素をすでにすべて備えている。大皿ほどの大きさで、人間の皮膚を貫通できる牙を持ち、とげのある毛を空中に放つ防御機構を持つ。

しかし、その悪評を確固たるものにしているのは、何と言ってもその名前だ(ゴライアスは、聖書に登場する巨人兵士「ゴリアテ」。バードイーターは「鳥食い」)。その名前を聞くと、熱帯雨林の樹冠に潜み、枝から鳥をさらっていく巨大なクモの姿を思い浮かべずにはいられない。

現実はそれほど劇的ではないが、おそらく同じくらい恐ろしい存在だ。熱帯雨林の林床の主であり、忍耐強い待ち伏せ型の捕食者だ。その豊富な防御手段のおかげで、世界で最も競争が激しい生態系の一つで繁栄している。

ここで問うべき疑問は、どうやって地球上で最大のクモになったのかということだ。そして、それほど大きな生き物が、8本の脚をいったい何に使っているのだろうか。

ゴライアスバードイーターは、まれに鳥を食べる

オオツチグモ科(通称タランチュラ)に属するゴライアスバードイーターは、南米北部の熱帯雨林、特にアマゾン川流域とガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ベネズエラ、ブラジル北部の周辺地域に生息している。根や丸太の下など、林床の目立たない場所で深く掘った巣穴に身を潜め、生涯の大部分をそこで過ごす。

しかし、ほかの多くのクモと異なり、ゴライアスバードイーターは、獲物を捕らえる際に、スピードやクモの巣には頼らない。彼らは、待ち伏せ型の捕食者だ。暗くなると、通りかかる動物の存在を振動で察知し、恐ろしいほどの勢いで飛びかかる。

その大きさは、いくら強調しても足りないほどだ。成体のメスは脚を広げると約30cmに達し、体重は170gを超えることもある。科学界で知られているクモの中で最も重いこのクモに野生環境で出くわすのは、まるで8本の脚を持つ小さな哺乳類を見つけるようなものだ。

しかし、その威圧的な名前にもかかわらず、ゴライアスバードイーターの主な獲物は鳥ではない。その食性は驚くほど多様で、昆虫、ミミズ、カエル、ヒキガエル、トカゲ、ヘビ、小型哺乳類などが含まれる。多くの大型捕食者と同様に、特定の獲物に特化するのではなく、機会があれば何でも捕食する傾向がある。とはいえ、鳥を食べるという評判も、決して根拠のないものではない。

2016年に『Studies on Neotropical Fauna and Environment』で発表された研究で、研究者らはブラジルのアマゾン地域で、ゴライアスバードイーターが、メスのセウロコアリドリ(学名:Willisornis poecilinotus)を捕食する様子を記録した。

重要なのは、この鳥が、通常の狩りで捕食されたわけではないという点だ。研究者が研究用に使用していた霞網(かすみあみ:別名ミスト網。非常に目が細かく見えにくい網)に絡まってしまい、夕暮れ時に林床の近くに無防備な状態で放置されていたのだ。まさに、このクモが夜の活動を始める時間帯だ。

研究者たちはこの捕食について、不運な(あるいはクモの立場からすれば幸運な)状況が重なった結果だという見解を示した。一帯にはゴライアスバードイーターが数多く生息しており、鳥は地面の近くでネットに絡まった上、遭遇はクモの活動時間帯に起きた。

この事例は、このクモの日和見主義的な性質を如実に物語っている。つまり、ゴライアスバードイーターは日常的に鳥を狩るわけではなく、なんでも食べるが、機会さえあれば栄養たっぷりの餌を喜んでいただくのだ。多くの成功する捕食者と同様、最も重要なのは、獲物を安全に制圧して食べることができるかどうかであり、獲物が鳥か、昆虫か、両生類か、爬虫類かは二の次だ。

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翻訳=米井香織/ガリレオ

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