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アート

2026.07.05 13:00

世界初のAIアート美術館、音と香りとともにパーソナルな鑑賞体験を

2026年6月20日にオープンした美術館「DATALAND」(Photo by Mario Tama/Getty Images)

そのスペースで見られるのは、まるで幻覚のような、目が回るような幻想的な映像だ。アナドルとパートナーのエフスン・アーキリッチはそれについて、「機械が夢を見ている」のだと話す。巨大な花々が咲き、飛び散り、フラクタルに変化する。光はトンネルを通り抜けて新たな世界に向かう。鳥(のように見えるもの)の群れは急降下し、そして舞い上がる。それらはリアルに見えたかと思えば突然、まるで自らが知覚ではないことを機械が思い出したかのように、データ・フィールドに変化したりする。

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来場者たちが首に装着したデバイスからは時折、決して強すぎることのない、かすかな雨の匂いや湿った土の匂い、甘い花の香りが漂ってくる。一方、仏L-Acoustics(L-アコースティクス)が250席規模のオーディトリアムの音響システムとして開発した「L-ISA」が生み出すオーケストラ演奏のような没入型のサウンドは、大音量すぎると感じる人もいるかもしれない。

音はあらゆる方向から響いてくる。作曲家でサウンドデザイナーのケリム・カラオグルが作り出したサウンドは、次第に壮大な映画音楽のような雰囲気を帯び始める。それは、その音に織り込まれたアマゾン先住民、ヤワナワ族の神聖な癒しの歌のおかげもあるだろう。古代の響きを持つ歌声が、真に感動的な瞬間を生み出している。また、「Latent Gallery(レイテント・ギャラリー)」にはLGのタッチスクリーン3台が設置されており、来場者は自ら、LNMを用いて自然界のイメージを視覚化することができる。

(Photo by Mario Tama/Getty Images)
(Photo by Mario Tama/Getty Images)

「Infinity Room(インフィニティ・ルーム)」は四方の壁と床、天井にLEDパネルが埋め込まれており、そのキューブに一度に入れるのは、12人程度までに制限されている。AIが生成したビジュアルは、まさにスリルを味わう乗り物のようなものだ。「絶対に部屋が傾いている」と思うのに、実際には、そのようなことは起きていない。アマゾンの熱帯雨林の奥深くへと進むこの旅では、「ガラスのハチドリ」や実際にアマゾンに自生する木によく似た「ウィズダム・トゥリー」を目にする。

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8分間のインフィニティ・ルームでの体験は主に、らせん状の光や模様が現れたり、トンネルに吸い込まれるような視覚効果が表れたりするLSDの使用による幻覚を再現したものだ。画面は延々と展開し続け、さまざまな色が混じり合った熱帯雨林の色は変化し続ける。

ひとつの部屋では、壁面に埋め込まれたフレームに縦型スクリーンがセットされている──だが、それは実際にそこにあるものではない。投影された光のトリックによって見えるものだ。デジタル画像の波がうねり、渦を巻き、花の輪が中心から外に向かってらせんを描きながら広がっていく。それらはすべて、来場者たちが装着したリストバンドから送られたデータに基づき、生成される。そして、そのデータは旅の最後となる5つ目のギャラリーでも用いられる。

来場者たちは出口で、データチップを受け取る。それをスキャンすれば、パーソナライズされた香りや、AIアートをプリントしたTシャツを作成することができる。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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