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2026.06.30 07:00

エヌビディアの売上目標161兆円を支える、損益計算書に載らない「23.35兆円」

Sundry Photography - stock.adobe.com

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投資家はエヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)の驚異的な成長率に注目している。だが、同社が将来の供給を確保するために結んでいる契約には、それ以上に多くを物語る数字がある。その数字は、懐疑派が「続かないのではないか」とみる同社製品への需要に応えるため、同社が周到に準備していることを示している。

損益計算書に載らない「23.35兆円」が強気論を支える

目覚ましい上昇の後、エヌビディア株は一服している。株価は直近の高値圏を下回り、市場の議論は称賛から疑念へと移った。AIブームの最前線に立つ企業であっても、この成長率を維持できるのか。多くのアナリストは直近の決算数値や過去実績ベースの株価倍率を詳しく見ている。しかし、強気の見方を支える重要な手がかりは、損益計算書には載っていない。

その隠れた数字とは1450億ドル(約23.35兆円。1ドル=161円換算)である。これはエヌビディアが確保している供給の総額を示す。既存の在庫に加え、より重要な将来分の調達契約を含んでいる。

23.35兆円は、在庫でなく次世代チップの生産能力と原材料の確保

この金額は、単にチップを在庫として抱えているという意味ではない。将来の生産に向けて、エヌビディアが大規模かつ戦略的に動いていることを示している。こうした契約によって、同社は次世代プロセッサーを作るために必要な生産能力と原材料をあらかじめ押さえている。

経営陣は、この取り組みは計算に基づくものだと説明している。需要を以前より先まで見通せるようになったため、通常よりもかなり早い段階で生産能力を確保することにしたという。半導体業界では、部品が1つ足りないだけで生産が滞ることがある。エヌビディアは今のうちに投資し、今後数四半期から2027年にかけて販売を見込む製品を確実に作れる体制を整えようとしている。

次ページ > 確保した生産能力と原材料が、2027年までの161兆円の売上目標を支える

翻訳=酒匂寛

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