ChatGPT、Gemini、Claudeなど、いくつもの生成AIがあるが、みなさんは、それぞれの特徴を理解してご利用だろうか。企業で公認されているものや、使いやすいものをお使いだと思うが、それらは同じではない。たとえば商品検索を行ったとき、モデルごとに調査の仕方に違いがある。生成AIエンジン対策などを行うWallabee(ワラビー)の調査から、その意外に大きな違いが見えてきた。
AI検索におけるブランド露出を可視化し、ブランド展開の最適化を支援する生成AIエンジン対策ツール「Optyino.ai」を運営するWallabeeは、ChatGPT、Gemini、Claudeなど、よく使われる生成AIごとに「おすすめの洗濯機をおしえて!」といった商品検索のプロンプト10種類を尋ねた際の、平均クエリ数、検索回数、検索クエリ傾向などをOptyino.aiを使って分析した。概要は以下のとおりだ。

まずは、平均クエリ語数。クエリとは質問のための単語や文章のこと。生成AIは、ユーザーの質問を解析して、必要な情報を集めるためにWeb検索などを行う。そのときに自動的に発行されるクエリ(サブクエリ)の語数の平均だ。平均クエリ語数がもっとも多いのがChatGPT5.2の8.16語。次にChatGPT-miniの7.00語。少なかったのはClaude Sonnet 4.5の2.51語だった。
クエリ語数が多いと、それだけ具体的な情報が得られる可能性が高くなる。クエリ語数が少ないClaudeは、別に手抜きをしているわけではなく、プロンプトの言語解析から無駄を省いた少ないクエリ語で効率的に検索が行えるようにしているためだと考えられる。

Gemini 2.5 Flashは、クエリ語数が少ないものの、クエリ総数は3892件と多く、短いクエリを数多く発行していることがわかる。反対に、Claude Sonnet 4.5は、クエリ語数もクエリ総数も少ない。
| AIモデル | 検索クエリ総数 | 平均クエリ語数 | 検索傾向 |
|---|---|---|---|
| Gemini 2.5 Flash | 3,892件 | 2.71語 | 短いクエリを多く発行 |
| ChatGPT-mini | 3,268件 | 7.00語 | 長めのクエリを複数発行 |
| Claude Sonnet 4.5 | 429件 | 2.51語 | 検索クエリ数が少ない |
平均検索回数は、もっとも多いのがChatGPT-miniの2.97回。Gemini 2.5 FlashとChatGPT5.2はそれぞれ1回前後。面白いのはClaude Sonnet 4.5の0.82回だ。1回未満とは、外部検索を行わず、Claude内部に蓄積した情報に頼る場合が多いことを示している。

以上の結果は、「Optyino.ai上で取得された対象ログに基づく分析」であるため、一般ユーザーがWeb上で利用したときの結果と異なる場合があるとして、Wallabeeは注意を促している。とはいえ、大まかな傾向はわかる。
それぞれの性格を理解すれば、AI検索最適化がより効果的に行えるようになるわけだが、それは専門の知識やツールの力を借りなければ難しい。日常の検索においては、普段よく聞く内容で、同じ質問を各AIモデルに投げかけ、回答の詳しさ、具体性、早さなどを比較するといいだろう。そのとき、ここに示した各モデルの検索の方針と重ね合わせれば、新しい発見があるかもしれない。
出典:Wallabee『【調査結果】生成AIは商品推薦のためにどのような検索クエリを使うのか?』



