つい先日、別のアワード受賞者が食べに来てくれたそうだ。ハンターでもあるその受賞者は、夕食後、山の漁師と川へ入って鰻や鮎を獲ったのだという。こうして料理人同士を結び付けるなど、地方のレストランにとって「デスティネーションレストラン」は希望の星になっているのだと聞く。

今後の夢や目標を聞くと、オーナーシェフの高志氏は、もっとお客様と触れ合う時間を持ちたいという。例えば店内を改装して、お客様と話ができるカウンタースペースを作るのもひとつの夢であると。多店舗展開をすることや、東京に行くなどとは考えもつかないという。
「Ohtsu」の料理は、家族3人でつくった料理を批評しながら仕上げていく、今のやり方で初めて成り立つものである。高彬氏は、「美味しいのはあたりまえとよく言いますが、美味しさにも段階があり、本当に心が震えるような一皿というのはそうそうあるものではない。私は、その心震える美味しさを突き詰めていきたいと」と料理哲学を語る。
そのうえで、茨城は言うに及ばず、常磐地域全体の魅力を日本全体に広く発信したいのだという。「料理にはその力があると信じています。それが人生を通しての目標ですね」。


