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2025.07.12 16:00

気づいたらスルー厳禁、「友情」における3つの危険信号

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社会的なつながりを持ち、友人関係が充実していると人生の質は大幅に高まる。適切な友人関係を持っていると気持ちに張りができ、最も困難な時期を乗り越える助けとなる。だが、すべての友人関係がそうした効果をもたらすわけではない。

双方の感じ方が同じでない友情もある。自分が相手に何かをしてもらうより、してあげる方が多いように感じたり、得るところがあるどころか消耗するように感じて友人から遠ざかったりする。

友人関係で何かがおかしいと感じるときを特定するのは、特に有意義な思い出を共有し、明らかな対立がない場合においては難しいかもしれない。しかし表立って友情に亀裂が入っていないからといって、その友情が健全だとは限らない。不健全な友情はいっぺんにあなたを損なうことはないかもしれないが、時間とともにあなたを消耗させる。

平和な友情を維持するために常に無理をしたり、自分のニーズを抑えたりしていると、本質的に友情のために自分を犠牲にしていることになる。

恋愛における危険信号を見極めることを学んだように、友人関係でも危険信号を認識することを学ばなければならない。あなたが気づいているかどうかにかかわらず、最も身近な人はあなたの安全感と自己価値を形成する。

このため、友情が自分にとって健全なものでないときや、立ち去るべきときを見分けられるようになることが重要だ。

無視してはいけない友情における3つの危険信号を紹介しよう。

1. 必要な時にしか連絡してこない

人生には助けが必要なときがある。困ったときに友人を頼るのは親しい関係では自然なことだ。

だが、もし相手が頼みごとがあるときや、精神的な支えあるいはその他のサポートが必要なときだけ連絡してきて、それ以外にはほとんど連絡してこないのであれば、その関係についてよく考える必要があるかもしれない。このようなパターンではやがて自分は友人というよりも頼みの綱のようなものだと感じられるようになる。あなたは自分が大切にされているのか、それともあなたが提供してくれるものだけが大切にされているのかと疑い始めるかもしれない。

専門誌『Journal of Research on Adolescence』に2019年に掲載された研究では、相手を助ける行為と友情がどのように結びついているかを調べた。

研究チームは41クラスの950人以上の青少年をを対象に友情と助ける行為の両方を追跡し、相手を助ける頻度と、助ける行為が相互的なのかそれとも一方的なのか、そしてこれらのパターンが友情の始まりと維持にどのように影響するかを調べた。

その結果、長期的な友人関係の維持には助け合い、つまり互いに支援したりされたりすることが重要な役割を果たすことがわかった。一方、どちらか片方だけが相手を助ける場合、友人関係は安定性に欠け、より取引的だった。

また、支援は友人関係の外で行われることが多いことも明らかになり、誰かがあなたに助けを求めたからといって、必ずしもあなたを親しい友人として評価しているわけではないことが示唆された。

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翻訳=溝口慈子

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