最近、ネットフリックスのオリジナル番組はヒット作続きだ。そして、その好調さは、現在のところレビューサイトのRotten Tomatoesで批評家から100%満点を獲得した最新作でも続きそうだ。
その作品とは、3月13日より配信開始する新ドラマ『アドレセンス』だ。本作は、良作ばかりのネットフリックスによる「リミテッドシリーズ」の1つで、英国を舞台にした犯罪ドラマである。日本版ネットフリックスによる本作のあらすじは以下の通り。
「クラスメイトを殺した罪に問われたのは、わずか13歳の少年。一体何が起きたのか? 少年の家族、心理療法士、そして事件を担当する刑事が追い求めるその答えとは」
これはまさに、すべての親にとって最悪の悪夢だ。私も息子を持つ父親として、観るのはつらいかもしれないが、批評家のスコアが満点と聞くと観てみたくなる。
このシリーズは、先月公開されたばかりのネットフリックスのドラマ『トキシック・タウン』を手がけたジャック・ソーンによる制作で、驚くべきことに、この作品も批評家から満点のスコアを獲得している。『アドレセンス』は俳優のスティーヴン・グレアムとの共同制作で、彼は俳優として多くの有名作品に出演している。個人的には、『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』でのアル・カポネ役が特に印象に残っている。他にも、『アイリッシュマン』、『ボイリング・ポイント/沸騰』、そして『ヴェノム』シリーズの最新2作にも出演している。本作の監督を務めるフィリップ・バランティーニは、2021年に『ボイリング・ポイント/沸騰』でもタッグを組んでいる。
『ボイリング・ポイント/沸騰』と同様に、全4話の『アドレセンス』は長回しのワンカット撮影が特徴で、これはテレビドラマでは滅多にみない手法だ。
制作のグレアムは本作に出演もしており、その他にも、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でウェイフ(浮浪児)役を演じたフェイ・マーセイという興味深いキャストもいる。ウェイフがいったい誰なのか調べなければならなかったが、『ゲーム・オブ・スローンズ』の作中で、ウェイフはアリヤ・スタークを襲う「顔のない男たち」の一員であり、その他の脇役とは異なり、シリーズを通して生き残るキャラクターだ。
批評家の言うことは必ずしも信用できないかもしれない。しかし、彼らのスコアが満点の作品が登場すれば、ほとんどの場合、見る価値がある。特に、ジャック・ソーンが手がけた他の作品も同じ満点を獲得している場合には、なおさらだ。
『アドレセンス』は3月13日にネットフリックスで配信開始となる。そのニッチなテーマと、わずか4エピソードというボリュームでネットフリックスのランキングに食い込むことはないかもしれないが、本作品が見る価値のある作品になることは明らかである。本作は暗いテーマを題材にしていることは確かだが、自分の目で観るのが待ちきれない。