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2024.09.19 12:00

ポケベル爆弾に関与のハンガリー企業CEO、「私はただの仲介者」と説明

レバノン(Getty Images)

レバノン(Getty Images)

レバノンでイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員らが手にしていたポケベルが一斉に爆発した事件で、このポケベルの製造元と報じられた台湾のゴールドアポロは9月18日、このデバイスの開発や製造に関与していないと説明した。

複数の報道によると、17日の爆破事件で使用されたポケベルは、ゴールドアポロのAR-924モデルである可能性が高いが、この製品のページは、同社のウェブサイトからすでに削除されている。

ゴールドアポロの創業者の許清光は、台湾の新北のオフィスで開いた記者会見で、爆発したポケベルはブダペストに拠点を置くBACコンサルティングが製造したものであり、同社はライセンスを供与しただけで、製造に関与していないと説明した。

「私はただ自分のビジネスをしているだけだ。なぜ私がテロ事件に巻き込まれるのか」と許は語り、ポケベルが爆発物となった経緯については「まったく見当がつかない」と語った。

彼は、過去にBACとの取引でいくつかの問題があったと主張し、中東を経由した「奇妙な」送金があったと述べている。自社をこの事件の「被害者」と表現した許は、この事件に「非常に困惑させられた」と主張し、BACを訴えると述べている。

ゴールドアポロはウェブサイト上の声明で、AR-924の設計および製造は「BACの固有の責任」で行われたもので、同社は関与していないと主張した。

しかし、ゴールドアポロのウェブサイトには、かつてこのポケベルの製品ページが存在していた。アーカイブされたそのページのバージョンによると、この製品は「Rugged Pager (AR-924)」と呼ばれるもので、バッテリー寿命が85日間と謳われていた。これは、電力網が不安定なレバノンにおいて、ヒズボラの工作員にとって有用な点だった可能性が高い。
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編集=上田裕資

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