複数の報道によると、17日の爆破事件で使用されたポケベルは、ゴールドアポロのAR-924モデルである可能性が高いが、この製品のページは、同社のウェブサイトからすでに削除されている。
ゴールドアポロの創業者の許清光は、台湾の新北のオフィスで開いた記者会見で、爆発したポケベルはブダペストに拠点を置くBACコンサルティングが製造したものであり、同社はライセンスを供与しただけで、製造に関与していないと説明した。
「私はただ自分のビジネスをしているだけだ。なぜ私がテロ事件に巻き込まれるのか」と許は語り、ポケベルが爆発物となった経緯については「まったく見当がつかない」と語った。
彼は、過去にBACとの取引でいくつかの問題があったと主張し、中東を経由した「奇妙な」送金があったと述べている。自社をこの事件の「被害者」と表現した許は、この事件に「非常に困惑させられた」と主張し、BACを訴えると述べている。
ゴールドアポロはウェブサイト上の声明で、AR-924の設計および製造は「BACの固有の責任」で行われたもので、同社は関与していないと主張した。
しかし、ゴールドアポロのウェブサイトには、かつてこのポケベルの製品ページが存在していた。アーカイブされたそのページのバージョンによると、この製品は「Rugged Pager (AR-924)」と呼ばれるもので、バッテリー寿命が85日間と謳われていた。これは、電力網が不安定なレバノンにおいて、ヒズボラの工作員にとって有用な点だった可能性が高い。