今月初めにトランプへの支持を表明した著名投資家のビル・アックマンは、バイデン大統領がXのアカウントに投稿した「デジタルで署名した手紙」で撤退を発表したことを非難し、このアカウントが「スタッフによって運営されていることを我々は知っている」とXに投稿した。
アックマンはまた、なぜ大統領の記者会見が予定されていないのかに疑問を呈し、「これが人質事件だったとしたら、この手紙は生存証明としては不十分だ」と語った。しかし、大統領は「週の後半に私の決断の詳細を国民に説明する」と手紙の中で述べており、彼の指摘は事実に反している。
マスクは、アックマンの投稿に「これは政治コメディの『Veep』のエピソードで既に見たようなものだ」と返し、国民が大統領の声を聞いたり姿を見たりしないうちに、大きな政治的動きが起こったことを指摘した。
マスクはまた、大統領の手紙に「人質の雰囲気がある」とも主張した。
シリコンバレーの投資家、デビッド・サックスは、1968年に当時のジョンソン大統領が次期大統領選への不出馬を涙ながらのスピーチで宣言したことを引き合いに出し、バイデン大統領がXの投稿のみで撤退を表明したことに、なぜ疑問の声が上がらないのかを問いかけた。
サックスはまた、「なぜバイデンは国民に話をしないのか」と問いかけ、「病気の症状が重すぎるのであれば、大統領職を放棄する署名もできないだろう」と主張した。
一部の保守派のジャーナリストや右派のコメンテーターも、バイデン大統領による撤退表明の仕方を批判し、疑問を呈している。保守系団体のターニングポイントUSAを創設したチャーリー・カークは、「バイデンを最後に見たのはいつだろう?」とXに投稿した。他の著名な右派のアカウントは、バイデン大統領がある種のクーデターによって、自身が知らないうちに選挙戦から排除されたという根拠のない陰謀論を広めている。
トランプ前大統領もトゥルースソーシャルの投稿で、バイデン大統領が自身の撤退を認識していないという陰謀論をほのめかし、「バイデンは撤退したことを覚えていない! 彼は選挙運動のスケジュールを要求し、第3次世界大戦の可能性について習近平やプーチン大統領と話し合う手配をしている。バイデンは鋭く、決断力があり、エネルギッシュで、怒りっぽく、準備万端だ!」と投稿した。
(forbes.com 原文)