レストランの場合は、1つ星から3つ星までの星の数による評価だが、ホテルの場合は、評価は1〜3の「鍵(キー)」の数で表し、最高評価は3ミシュランキーとなる。また、レストランにも、星はつかなかったものの、良質として認められるものは「セレクテッド」というカテゴリーで掲載される。鍵の評価は得られなかったものの、良いと認められた宿泊施設も同様だ。レストランはガイドブックとオンラインでの発表だが、ホテルに関してはオンラインのみとなる。
評価基準は以下の5つ。
1. ホテル自体が旅の目的地であり、その土地ならではの体験ができる
2. すばらしい建築とインテリアデザイン
3. サービスの質、快適性、メンテナンスが行き届いている
4. 価格に見合った体験ができる
5. 施設の個性やユニークな特徴を反映した独自性がある
4月8日にフランスを皮切りに、アメリカ(7エリア)、スペイン、イタリアと発表された。ちなみに、フランスで鍵の評価を受けた宿泊施設は合計187(うち3ミシュランキーは23施設)だった。現在世界で約6000軒がリストアップされている。
インターナショナルディレクターのグウェンダル・プレネック氏は2006年から2009年まで日本に住んでいたこともあり、昨秋の来日時に筆者がインタビューした際も「日本のおもてなしの精神、文化の独自性は素晴らしい。だからこそ、ヨーロッパ、アメリカに次ぐキーのローンチに日本を選んだ」と語っていた。
今回日本版で発表されたのは、3ミシュランキー 6軒、2ミシュランキー 17軒、1ミシュランキー 85軒、合計108軒のミシュランキー。また135の宿泊施設がセレクテッドに選ばれており、243軒が掲載されている。なお、セレクテッドは随時更新され、オンラインで発表されていくため、7月1日現在の数となる。数としてはフランス、アメリカ(3ミシュランキー 11軒)、イタリア(同8軒)に次ぐものとはなったが、非常に興味深い内容となった。