アマゾンの株価は26日、前日比4%高の193ドルをつけて最高値を更新。終値ベースの時価総額は2兆148億ドル(約323兆8000億円)に達した。Eコマースの巨人である同社は、サウジアラムコやマイクロソフト、アップル、エヌビディア、アルファベットらに続く世界で6社目の時価総額が2兆ドルを超える上場企業となった。
26日のアマゾン株の上昇を後押しした要因の1つは、バンク・オブ・アメリカのアナリストが同社株の目標株価を210ドルから220ドルに引き上げ、時価総額の2兆3000億ドルへの到達を示唆したことだった。
アマゾンの創業者で会長のジェフ・ベゾスの保有資産は26日に60億ドル近く増加し、2090億ドル(約33兆6000億円)に達した。アマゾンの株式の約10分の1を所有するベゾスは、年初から約350億ドルの資産を増やし、2192億ドルの資産を保有するテスラのイーロン・マスクに次ぐ、世界2位の富豪となっている。
アマゾンの株価は、年初来で27%、2023年の初頭からは130%上昇している。ベゾスに次いでCEOに就任したアンディ・ジャシーが率いる同社は、104億ドルの純利益を計上した史上最も収益性の高い第1四半期を終えたばかりだ。市場で最も認知度の高いAI製品の1つであるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を運営するアマゾンの株価は、AIに対する投資家の関心の高まりにも後押しされている。
アマゾンの時価総額は、年初から4000億ドル以上も上昇したが、マイクロソフトとアップルの時価総額は同期間にそれぞれ5000億ドル以上も上昇し、エヌビディアの上昇幅は1兆8000億ドルを超えている。
(forbes.com 原文)