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2024.06.27 12:00

アマゾンが世界6社目の「時価総額2兆ドル」超え、AIブームが後押し

David Ryder/Getty Images

David Ryder/Getty Images

アマゾンの時価総額は6月26日、史上初めて2兆ドル(約321兆円)を突破し、人工知能(AI)ブームに後押しされたハイテク株の上昇が続く中で、世界で数少ないこのマイルストーンを達成した企業となった。

アマゾンの株価は26日、前日比4%高の193ドルをつけて最高値を更新。終値ベースの時価総額は2兆148億ドル(約323兆8000億円)に達した。Eコマースの巨人である同社は、サウジアラムコやマイクロソフト、アップル、エヌビディア、アルファベットらに続く世界で6社目の時価総額が2兆ドルを超える上場企業となった。

26日のアマゾン株の上昇を後押しした要因の1つは、バンク・オブ・アメリカのアナリストが同社株の目標株価を210ドルから220ドルに引き上げ、時価総額の2兆3000億ドルへの到達を示唆したことだった。

アマゾンの創業者で会長のジェフ・ベゾスの保有資産は26日に60億ドル近く増加し、2090億ドル(約33兆6000億円)に達した。アマゾンの株式の約10分の1を所有するベゾスは、年初から約350億ドルの資産を増やし、2192億ドルの資産を保有するテスラのイーロン・マスクに次ぐ、世界2位の富豪となっている。

アマゾンの株価は、年初来で27%、2023年の初頭からは130%上昇している。ベゾスに次いでCEOに就任したアンディ・ジャシーが率いる同社は、104億ドルの純利益を計上した史上最も収益性の高い第1四半期を終えたばかりだ。市場で最も認知度の高いAI製品の1つであるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を運営するアマゾンの株価は、AIに対する投資家の関心の高まりにも後押しされている。

アマゾンの時価総額は、年初から4000億ドル以上も上昇したが、マイクロソフトとアップルの時価総額は同期間にそれぞれ5000億ドル以上も上昇し、エヌビディアの上昇幅は1兆8000億ドルを超えている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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