エヌビディアの株価は18日、前日比3.51%高の135.58ドルで取引を終えた。これにより、エヌビディアの時価総額は3兆3400億ドル(約527兆円)となり、マイクロソフトの時価総額の3兆3200億ドル(約524兆円)を上回った。
エヌビディアの株価は、直近で行った10対1の株式分割によって1株あたりの株価が下がって以来、約12%上昇している。
同社の年初における時価総額は1兆2000億ドルだった。これは当時のマイクロソフトとアップルの時価総額の半分以下である。そこから、エヌビディアの株価はこれまでに約181%もの上昇を見せた。
フォーブスは同社のCEOを務めるジェンスン・フアンの純資産を1188億ドル(約18兆7000億円)と推定しており、現時点の『リアルタイム億万長者リスト』では世界11位となっている。
今回エヌビディアが達成したマイルストーンは、現在の人工知能(AI)ブームを反映したものだ。同社のチップとGPUは、マイクロソフト、メタ、アマゾン、アルファベットなどのハイテク企業にとって、ますます重要なものとなっている。
ブルームバーグのデータによると、マイクロソフトからの受注はエヌビディアの売上高の15%を占めると推定されている。また、みずほ証券を引用してCNBCが報じたところによれば、エヌビディアのAIチップ市場におけるマーケットシェアは70~95%にものぼると推定されている。勢いが衰えることを知らないエヌビディアの業績は、今後4年間の内に利益ベースでアップルを抜くと予想するアナリストの声もある。