ロサンゼルス・タイムズ紙とESPNによれば、ドジャースは、大谷選手の代理人が通訳の水原が大谷選手の資金を盗んでカリフォルニア州では違法とされるスポーツ賭博を行ったと告発したことを受けて水原を解雇した。
水原はESPNの取材に自らを窮地に追い込んでしまったと述べ、損失が2022年末までに少なくとも100万ドルに達し、その額がさらに膨らんだと語った。情報筋は、大谷選手の口座から違法なブックメーカーとされる人物に少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が送金されたとESPNに語ったが、水原は大谷選手は賭けに関与していないと説明していた。
しかし、水原の説明は時間とともに大きく変化した。彼は19日のESPNのインタビューで、大谷選手が彼のギャンブルによる借金を返済することに同意し、自身で送金を行ったと主張していた。このインタビューは、ESPNによると大谷選手のチームがアレンジしたものだったという。
さらにESPNによれば、水原はその翌日にこの発言を撤回し、大谷選手は彼がギャンブルで借金を作ったことを実際には知らなかったと語ったという。ESPNによると、発言の撤回は彼らが大谷選手の弁護士にコメントを求めた後に起きたという。
一方、大谷選手の代理人は複数のメディアからの問い合わせを受けた後に、ESPNに対して「巨額の窃盗」が発覚したと語った。
水原はESPNの取材に、野球に賭けを行ったことはなく、国際サッカーや大学フットボール、NBA、NFLの賭けをしていたと述べていた。MLBは、スポーツ賭博が合法の州においては、選手や従業員が野球とソフトボール以外のスポーツに賭けを行うことを認めている。