今回行われた予想外の発表は、企業が欧州連合のデジタル市場法(DMA)を遵守するための期限が3月7日であることと関連している。
アップルのニュースは同社のApple Newsroomの記事として発表され、変更点について説明されている。まず、EUのiPhoneユーザーはアップルのApp Store以外からアプリをダウンロードし、インストールできるようになる。それはアップルが頑なに拒否してきたきたことであり、「脱獄」済みのiPhone以外では不可能だった。
これは3月以降、アップル以外のアプリストアを設けることが可能になるということであり、非常に大きなニュースだ。開発者は誰でもアプリのマーケットプレイスを持てるようになるが、カスタマーエクスペリエンスや不正防止などに関するアップルが定めたルールを守る必要がある。アップルはAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)を開発している。APIは、異なるソフトウェア同士が互いにやりとりすることを可能にするものであり、今回のケースでは、外部のアプリマーケットプレイスがiOSアプリとして機能し、他のアプリをユーザーのデバイスにインストールできるようになることを意味する。
Mac App store以外からでもアプリをダウンロードできるMacのような状況が突然訪れる。ただしアップルはこのMacにおける状況において常に、直接のダウンロードによってユーザー体験の質が低下しないこと、そしてセキュリティ上の問題が起きないよう、厳格なルールを課してきた。
アップル以外のストアで配布されるアプリは、安全とセキュリティのチェックを含む公証プロセスを経なければならない。