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2023.05.15 08:30

土から地域の魅力を発掘 地域ビジネスプロデューサーの視点

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日本の企業が世界に出るときに足りないものは何か。そのひとつが“クリエイティビティ”だとしたら、どうしたら乗り越えていけるのか。

Kitchen & Companyの中道大輔がナビゲートするPodcast「VISION TO THE FUTURE」とForbes JAPANがコラボレート。国内外で活躍する“視点”のあるゲストとともに、考え、発信していく。

Vol.37配信のゲストは地域ビジネスプロデューサー南雲朋美。地域に着目するようになったきっかけ、地域ビジネスプロデューサーとして数々の産地活性化に取り組むようになったいきさつを聞いた。



中道:今回は地域ビジネスプロデューサーの南雲朋美さんをお迎えしています。南雲さんは広島県出身。ヒューレットパッカード日本法人(以下HP)で業務企画とマーケティングに携わったあと、慶応義塾大学総合政策学部に入学。在学中に書いた論文「10年後の日本の広告を考える」が電通広告論文賞を受賞。

卒業後は星野リゾートで約8年間、広報とブランディングを担われました。2014年に退職された後は、地域ビジネスプロデューサーとして数々の経営再生や産地活性化プロジェクトに携わるだけでなく、慶応義塾大学で「パブリック・リレーションズ戦略」を教えていらっしゃいます。

とうことで、一度仕事をされてから大学に入学されていますが、日本ではあまり聞かないパターンですよね。

南雲:小学6年生の時に、大学は遊びに行くところだから行く必要がないと思ってしまったんです。それで高校は、当時日本で2つしかなかった情報処理科に行き、プログラミングの勉強をしました。就職は、コンピューターの知識やスキルを身に手っ取り早く身に着けることができるだろうと思って、18歳でHPに入りました。

中道:当時からプラクティカルだったんですね。HPではどのようなことをされていたのですか。

南雲:最初はアメリカ製のアプリケーションを日本にローカライズする仕事をしていました。製品の価格をつくるプロジェクトのサブリーダーをしている時に、マーケティングの人たちとお金の仕組が面白いという話をしていたら、マーケティング部に誘ってくれたんです。それで、退職するまでマーケティングをやっていました。

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中道:34歳で入られた慶応義塾大学総合政策学部ではどんな勉強をしたんですか。

南雲:軸となっているのは経営戦略やマーケティングですが、社会主義や社会学も学びました。それまで資本主義の原理が一番納得できると信じていたのですが、それだけではうまくいかないと思い始めてHPをやめたので、世界を社会主義の世界から見てみたいと思ったんです。
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文=久野照美 編集=鈴木奈央

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