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2023.04.05

「出会いがなく孤独死する」と考える男女が約5割、救いは現代のテクノロジー

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自動車産業の期間従業員のための求人サイト「期間工」を運営する期間工の調査によれば、日本の男女は出会いの機会が少なく、積極的に相手を探そうとする意欲も低下しているようです。このまま出会いがない場合には、なんと男女平均で5割近くの人が「孤独死する」と答えています。なんとも寂しすぎる現状。唯一の救いは出会い系サイトにありました。

この調査は、日本人の生涯未婚率が急増したことを受けて、その原因をさぐるべく全国の男女388人を対象に行われたものです。まずは出会いがあるかとの問いに対して、「ない」と答えた人が男性で64.6パーセント、女性で72.9パーセントもいました。出会いがない理由は、出歩かない、積極さがないという回答が男女とも上位にあり、環境が悪い、出会いに興味がないと続きます。

このまま出会いがなかった場合、末路はどうなるかという問には、それなりに楽しく過ごせる、趣味を楽しむ、自由に過ごせると楽観的な答が上位を占めたものの、1位は「孤独死する」でした。男性で55パーセント、女性で39.2パーセントと非常に高い割合です。

10年ほど前から「若者の恋愛離れ」が問題視されるようになりました。それに関する研究では、長びく不況により社会的閉塞感が増し、若者が内向きになっていることが示唆されています。この調査に見られる、恋愛への興味がなく外に出ることすら億劫だという人たちは、まさに社会的閉塞感に押し潰されているようにも感じられます。恋愛はアイデンティティーの確立、自己拡大、充足的気分、他者評価の上昇といったポジティブな影響をもたらすと言われています。そう考えると、恋愛をしない人が増えれば、社会はますます寂しくなっていきます。

しかし、よい相手に出会おうと積極的に行動している人もいます。実際に出会いがあった人たちにどこで出会ったかを聞くと、男女とも40パーセント以上の人たちが出会い系サイトと答えました。コロナ禍の影響で物理的に人と会えなくなってしてしまったことも、出会いの減少に大きく影響していると思われますが、そんなときに現代のテクノロジーが活躍しているのはうれしいことです。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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