ライフスタイル

2022.01.22 12:00

八ヶ岳「セカンドホーム」で在宅勤務 月額5.5万円をどう見るか

撮影=露原直人

撮影=露原直人

2021年11月、ライフスタイルブランド「SANU(サヌ)」が、自然のなかの“セカンドホーム”滞在できる月額制のサービス「SANU 2nd Home」の提供を開始した。

現在は八ヶ岳と白樺湖の2拠点、5棟がオープンしており、1滞在あたり最大4日連泊できる。料金は月額5万5000円で、清掃料が一滞在あたり3300円(ともに税込み)。すでに1600人が利用登録し、1000人がウェイティングリストに名を連ねる人気ぶりだ。

「自然の中の第二の家」をうたうその中では、一体どのような体験ができるのか?

12月の平日、山梨県北杜市の八ヶ岳に建つそのセカンドホームを訪れ、1泊2日リモートワークをした。


現地までは、新宿から約2時間半。中央線特急で甲府駅まで行き、そこからレンタカーでおよそ50分。

中央自動車道・長坂ICでおり、民家も車通りも少ない山の中をしばらく進むと、目的地に到着。駐車場横の階段を下りると、目の前に迫力ある2つのキャビンが現れた。

sanu 2ndhome
八ヶ岳

指定された4桁の数字を入力し部屋の中に入ると、木材に囲まれた空間が広がる。キッチン、作業スペース、ベッドルームはそれぞれ半個室になっており、アーチ状にくり抜かれた壁で仕切られていた。

サヌ2ndhome

エアコンも付いているが、空調は暖炉を使うことにした。スイッチを入れると燃料のペレットが燃え始める。「ボー」という機械音がほどよい雑音となり、火のゆらめきも心地よい。タスクが多くても、落ち着いた状態で仕事に取りかかれた。

仕事の様子

作業スペースは主に2つ。ダイニング空間のテーブルもいいが、作業スペースにはより集中できるデスクもある。2つの場所で気分を変えながら、通常より長い時間没頭し、抱えていた原稿に向き合えた。また、Wi-Fiも安定していて、オンラインでの取材をスムーズだった。

食事は、キャビンにストックされているものを利用した。キッチン下の収納にパスタやレトルトの中華丼、玄米など何種類もの食事が用意されており、PayPayで決済を済ませば自由に食べられる。

食事メニュー

電子レンジやオーブントースター、冷蔵庫だけでなく、フライパン、鍋などの調理器具、食器も調味料も揃っている。キッチンも広々使えるので、特に数日滞在するようなときは、食材を持ち込んで料理をするのも良さそうだ。
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文/撮影=露原直人

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