日本からはエネチェンジ株式会社共同創業者の城口洋平(28歳)が「インダストリー」分野に選出された。城口氏は英国ケンブリッジ在住。連続起業家として知られ、一社目に立ち上げたエネチェンジ社は、消費者一人ひとりのライフスタイルにあった電力選びをサポートする電力比較サイト「エネチェンジ」の運営やコンサルティングサービスを行う。同社は2013年に英国法人の事業部として運営を開始し、2015年に日本法人として独立した。
2社目に立ち上げたSMAP Energyは英国に本拠を置く企業。エネルギー消費のビッグデータから利用動向を分析する機器のためのソフトウェアプラットフォームを提供している。2社ともにAIアルゴリズムを活用し、エネルギーコストを節約する手段を提供している。
城口氏は、東日本大震災を契機にエネルギー分野に問題意識をもち、ケンブリッジ大学の研究者としてこの分野への取り組みを始動したとのこと。今回の選出を受けて次のようなコメントを発表している。
「今回の受賞により、ヨーロッパ全土に幅広いネットワークを有することができました。イギリスのEU離脱などで混沌とするヨーロッパ社会ではありますが、日本人唯一の選出者として、しっかりヨーロッパ社会と日本の架け橋となるような仕事をしていければと思っております」
「30アンダー30」は10個分野で欧州全土から30人ずつ、合計300人が選出される。「アート」「エンターテイメント」「ファイナンス」などカテゴリは多岐にわたり、今年の選出者には、ルイス・アルベルト・スアレス(プロサッカー選手)なども含まれている。