2024.05.02 16:00

アナリストの見方が二分する「テスラの新型低価格車」

安井克至
1949
「新しいプラットフォームであろうとなかろうと、彼らが現在約束しているものについて、私は懐疑的だ。現時点で、彼らは同じことを繰り返しすぎた」とネフは述べ、「『手に入れやすい』モデルとしては、いまだに3万5000ドル(約550万円)のモデル3スタンダードレンジが長いことその座を占めている。新型ロードスターはまだ発売されていない。サイバートラックは約束されてからまる2年、生産に入るまで4年かかった」だからネフは、モデル2については依然として極めて懐疑的であるという。「要するに、この目で見るまで信じられないということだ」とネフは語っている。

改良型モデルYが先導する

グローバル・ビークル・フォアキャスティングのアナリスト、サム・フィオラニは、改良型のモデルYが今後短期間におけるテスラの最も重要なモデルになるのではないだろうかと語っている。「テスラは既存の製品をより安価にする方法を開発してきた。現在の市場は、特に競争が激化していることもあり、テスラの生産能力に対して十分な需要を提供できていない。(近々登場すると言われている)改良型のモデルYが、2025年における改善の波を先導していくことになるだろう」とフィオラニは述べた。

忘れてはいけないこと

マスクが1月の2023年第4四半期決算説明の時点で、次世代車の設計について「profound(深遠な)」という言葉を使って表現し、「次世代の低コスト車の開発はかなり進んでいる」と電話会見で話していたことを忘れないようにしよう。マスクはまた、テスラが将来的に自動車の製造に用いる「革命的な製造システム」についても言及し、それは「世界中のどの自動車製造システムよりもはるかに先進的なものになる」と言い表していた。

forbes.com 原文

翻訳=日下部博一

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