働き方

2024.05.02 12:00

ストレスの原因は「仕事」と8割が回答、企業が取れる対策とは

木村拓哉
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大きな問題は、多くのリーダーがウェルビーイングをオプションと見なしていることにある。だが実際には、ウェルビーイングは基礎と見なされるべきものなのだ。

ストレスの緩和には、ウェルネスプログラム以上のものが求められる

「個人的に特に期待を寄せているトレンドの一つが、メンタルヘルスを今年の優先事項トップ3にする必要がある、と考える雇用主の多さだ」とシングは話した。下流への影響が見え始めており、最終的にはウェルビーイングへの投資が企業文化を変えるのではないか、とシングは期待している。

そうして企業文化が変わったときこそ、本当の意味での利益が出始めるときだ。結局のところ、ウェルビーイングを優先事項とする企業文化でなければ、どれだけウェルネスプログラムがあったところで、本当の対応策としては機能しない。

オックスフォード大学研究者による説得力のある研究では、職場におけるウェルネスプログラムは、従業員のウェルビーイングにほとんど影響を及ぼさないことが示されているが、真実は、両者の中間あたりにあるのかもしれない。

「職場で過ごす時間はとても長いので、仕事はメンタルヘルスに大きな影響を与える。企業は、メンタルヘルスを優先事項にしなければならない。でないと、生産性や欠勤率のような、一般的に測定される指標をリスクにさらすことになる」とシングは言う。

結局のところ、それはトップダウンで実施する必要がある。「リーダーが方向性を決めなければならない。ウェルビーイングへの投資だけではない。人が活躍できるようにするために、企業文化や状況を整え、適切なガードレールを設ける必要がある」

forbes.com 原文

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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