Living for the Thrill
1897年に気球での初飛行を成功、1907年には飛行機の前身となる「ドゥモワゼル」号を発明したサントス=デュモンは、単なる1人の飛行家には留まらない存在。スタイル、個性、そして革新のセンスを兼ね備えた、当時のモダンな男性の象徴だった。
ときは懐中時計の時代。社交的で多くのエリートたちと親交のあった彼が、友人のルイ・カルティエに「飛行中でも操縦桿から手を離さずに時間が確認できる時計が欲しい」と訴えたことから、世界で初めての実用的腕時計「サントス ドゥ カルティエ」が誕生したエピソードは有名だ。
自由で独創的な発想から、自分だけでなく周囲の才能にも刺激を与えてイノベーションを呼び起こす、そんなサントス=デュモンの精神に触れた現代の男性たちもまた、自身のクリエイティビティを刺激されずにはいられないだろう。
新しい「サントス ドゥ カルティエ」の誕生を記念したスペシャルムービー。セブ・エドワーズ監督がスリルと情熱が交差する幻想的な世界を表現した。サントス=デュモンが新たなチャレンジに挑み続けた空が象徴的にフィーチャーされている。主演には映画『ブロークバック・マウンテン』などで知られるジェイク・ギレンホール。
more数々の飛行機械を発明し、冒険心に富んだ挑戦を繰り広げたアルベルト・サントス=デュモン。独特のファッションセンスを持つ彼はパリの社交界でも名の通った人物で、科学者や作家などとも親交を温めていたという。そんなサントス=デュモンとルイ・カルティエの友情から「サントス ドゥ カルティエ」が生まれたように、現代においても創造力あふれる男性「サントスマン」たちの邂逅が世界の変革をもたらす。
2018年4月にはサンフランシスコで、そして5月には東京で「サントス ドゥ カルティエ」の新コレクションを記念したイベントが開催された。サンフランシスコではセレブリティも多数来場した熱狂のパーティー、そして「Social Lab(ソーシャルラボ)」と呼ばれる場での知的で刺激的な対話。六本木では日本を代表するクリエイターたちが、時代の先駆者であったアルベルト・サントス=デュモンの精神、カルティエの革新性を感じさせるデジタルコンテンツを用意。訪れた現代の"SANTOS MAN”たちがその世界観を楽しんだ。
moreのちにライト兄弟と並ぶ名声を得るブラジル人飛行家アルベルト・サントス=デュモン。1901年には飛行船でパリ・エッフェル塔の周りを一周するなど、数々の飛行記録を打ち立てた。大胆に空を舞う冒険家であり、時代を切り開く先駆者であったサントス=デュモンは独特のファッションセンスでも知られる社交家であり、数多くの科学者やエリートと刺激を与えあっていたことでも知られている。探究心と革新への情熱で通じ合った、ルイ・カルティエとの親交もそのひとつだ。
1世紀以上の歴史を持つ「サントス」は進化を続ける──。2018年に登場した「Santos de Cartier」では、スクエアのフォルムやベゼルを飾る8本のビスなど、オリジナルから受け継がれたデザインコードはそのままに、絶妙にディテールをアップデート。また19年には、オリジナルをほぼ忠実に再現した「Santos Dumont」が登場。あらためて「サントス」のエレガンスを認識することとなった。機能性も革新された2つのサントスの魅力とは。