マイケル・ジャクソンは2009年に急死した。その後、展開された彼の財政状況に関するストーリーはまさに「スリラー」だった。死後、マイケルは税引き前の金額で10億ドル(約1200億円)を稼ぎ出した。それは彼の個人的な負債を清算するのに十分な額だった。
そして今年、マイケルは1億1500万ドル(約138億円)を稼ぎだし、「死後も稼ぎ続けるセレブ」のリストにぶっちぎりのトップでランクインしている。2位はエルビス・プレスリーで5500万ドル、3位はスヌーピーやチャーリー・ブラウンでおなじみの「ピーナッツ」シリーズの作者、チャールズ・シュルツで4000万ドルだ。以下、ボブ・マーリー、エリザベス・テイラーが続き、9位には映画「ワイルド・スピード」シリーズで人気を博しながら、2013年11月に自動車事故で急死したポール・ウォーカーがランクインしている。
死後も稼ぎ続ける彼らの収入源は何なのか? このリスト作成に当たり、我々は2014年10月1日から2015年10月1日までの税引き前の収入に着目した。レコードの売り上げ、印税、映画や番組の再放送料、各種ライセンス契約や知名度をいかしたさまざまな事業の売り上げなどがそこには含まれている。
1位から10位までは以下の通り。(年収、職業、没年月日、死亡時の年齢、死因の順)
1位:マイケル・ジャクソン/1億1500万ドル
歌手/2009年6月25日没/50歳
薬物過剰摂取もしくは殺害
昨年の1億4000万ドルより18%減少したのは、3年間で3億5000万を稼ぎ出した「マイケル・ジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー」が終了したことが大きい。だが、マイケルは新たな収入源を手にするかもしれない。マイケル・ジャクソン資産管理団体とソニーの合弁会社ソニー/ATVをソニーが売りに出す計画を進めているからだ。テイラー・スウィフトからビートルズまで、数多くのアーチストの著作権を保有する同社の価値は20億ドルと見積もられている。合弁解消に当たって、マイケル側はソニーの株式を買い取るとの意向を示しているが、どういう形になるにせよマイケルは今後も大金を生み出し続ける。
2位:エルビス・プレスリー/5500万ドル
歌手、俳優/1977年8月16日没/42歳/心臓発作
プレスリーが22歳の時から20年近く暮らし、今や観光スポットとして大人気のグレースランドの入場料収入が大半を占める。8月には、USPS(米国郵政公社)がプレスリーの記念切手発行に合わせて発売したアルバム「Elvis Presley Forever」でひと稼ぎした。
3位:チャールズ・シュルツ/4000万ドル
漫画家/2000年2月12日没/77歳/結腸癌
人気コミック「ピーナッツ」シリーズからのライセンス使用料がほとんどだ。この11月には
チャーリー・ブラウンと仲間たちが3Dで登場する映画「I Loveスヌーピー THE PEANUT MOVIE」が公開される(日本公開は12月)。
4位:ボブ・マーレー/2100万ドル
歌手/1981年5月11日没/36歳/癌
5位:エリザベス・テイラー/2000万ドル
女優/2011年3月23日没/79歳/心不全
6位:マリリン・モンロー/1700万ドル
女優/1962年8月5日没/36歳/薬物過剰摂取
7位:ジョン・レノン/1200万ドル
歌手/1980年12月8日没/40歳/殺害
8位:アルバート・アインシュタイン/1100万ドル
科学者/1955年8月18日没/76歳/老衰
9位:ポール・ウォーカー/1050万ドル
俳優/2013年11月30日没/40歳/自動車事故
10位:ベティ・ペイジ/1000万ドル
モデル/2008年12月11日没/85歳/老衰