上司との関係を良くする5つの方法

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仕事の成果が上がるかどうかは、上司と部下の関係がうまくいっているか否かにかかっている。「お互いのことをよく理解しているかどうかが結局は大切なのです」と、企業向け人材開発プログラムで知られるデール・カーネギー社のピエラ・パラッツォーロは語る。

互いに理解しあう良い関係を作るにはどうすればいいのか。ここではパラッツォーロと、リンクトインのキャリアエキスパートらの助言をもとに、ポイントをまとめてみた。

1. 上司たちが抱えるプレッシャーを理解する
「上司たちは部下が、自ら努力することを求めています。懇切丁寧に指示を与えずとも、自発的に動くことを期待しています」とウィリアムズは言う。これには近年の職場事情の変化が影響している。最近の若い世代には、上司が指示してくれないと動けないタイプが多い。そうした若者たちの気持ちを汲み取り、理解してやることが現代の上司らのプレッシャーになっている。

この状況を理解した上で、上司が目指すものを的確に把握し期待に応えてみせよう。曖昧な点はきちんと確認しながら物事を進めることが大切だ。

2. 上司の個人的な考えを理解する
プライベートにも踏み込んで理解し合えば、より良い関係が築けるとパラッツォーロもウィリアムズも強調する。そうすれば共感も生まれるし、いろいろと気配りもできる。

だが、全ての上司があなたのプライベートにまで関心があるわけではない。「理解を深めるために、上司の以前の職場やそこでの経験について尋ねてみるといいでしょう」とウィリアムズは言う。今の職場を話題にするより気が楽なはずだ。話が現在の仕事のことに及んだら、上司の考えをなるべくはっきりと聞き出そう。「お手伝いをさせてください」という姿勢を示しながら、詳しい説明を求めることが大切だ。

3. えこひいきには戦略的に対応せよ
どんな上司にもお気に入りの部下はいるものだ。うまが合うとか、特に理由も無く気に入っている場合もある。「どうせ私は」とひがんでいてもロクな結果にはならない。ネガティブな感情は押し殺し、同僚たちとの絆を強めることに注力しよう。チームのメンバーたちから支持されていることがわかれば、上司もあなたに一目置くようになるはずだ。

4. 上司に見切りをつけるタイミングを計る
面倒臭い上司と付き合うことで勉強になることもある。だが、それも程度の問題だ。場合によってはその上司から離れる潮時を考える必要もある。「やる気をそぐような態度が目立つようになったら、見切りをつける時期だと思ったほうがいいでしょう」とウィリアムズは言う。

5. 転職を考えるなら、どんな上司と仕事をしたいかじっくり見極めること
転職の際には、面接の際の相手の態度や質問内容に注意を払おう。どんなタイプの上司なのかを知るヒントがそこに隠されているはずだ。

起業家や革新的なことを志向する上司は、あなたに成長する機会を与えてくれる。ただし、面倒見は必ずしも良くない。会話をしている間もスマホをチェックし、自分のことばかりしゃべるのがこのタイプの特徴だ。

「あなたにどんな質問をしてくるかによって、上司のマネジメントの仕方を知ることができます」とウィリアムズは言う。「冷静沈着なタイプは、あなたがこれまでに達成したことやどんな責任を果たしてきたかについて率直にたずねるでしょう。うるさ型の上司は、細部についてねちねちと知りたがるはずです」

いい上司はあなたのキャリアを成功に導く。上司がどんなタイプかを見極め、会社に利益をもたらすために自分が貢献できるような関係をつくりあげることが大切だ。

文=キャサリン・ディル(Forbes)/ 編集=速水由美

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