ウクライナ軍の防空部隊は自爆型のドローン（無人機）による大きな支援も得つつ、ロシアのヘリコプター数機を撃墜している。一方、ロシア軍の砲兵部隊はウクライナ軍のブーク自走防空システム1両を損傷させている。
ロシア軍はスーミ州に対する砲爆撃では、ウクライナ軍部隊がクルスク州内に侵入して進撃し、スジャ町など複数の町や村落を制圧するのを抑えられなかった。さらに増援部隊も動員したが、一部はクルスク州の前線に到達する前にウクライナ側の砲撃に阻まれた。
そのため、ロシア軍は戦闘爆撃機で自国領内を爆撃し始めた。8日、クルスク州のウクライナ側支配地域の北端あたりに位置するダリノ村で、ウクライナ軍の複数の車両に向けて滑空爆弾が投下された。9日にはダリノからほど近いレオニドボ村周辺で、ウクライナ軍部隊に対して滑空爆弾が落とされた。
Russian strikes north of Leonidovo in Kursk Oblast, likely using bombs equipped with UMPK wing & guidance kits.
51.32652, 35.16176 @GeoConfirmedhttps://t.co/AtOgTqaBm3https://t.co/zFnMs75k77 pic.twitter.com/LgKa8Ft6zm — John Hardie (@JohnH105) August 9, 2024
ロシアの政権はウクライナの民間人を誤って殺害することは歯牙にもかけないのかもしれないが、ロシアの民間人の殺害についてはもう少し気にしているらしい。クルスク州に対する爆撃が激化するなか、当局は地元住民に避難命令を出した。
これはウクライナ軍の侵攻部隊にとって不吉な動きだ。住民が避難すれば、ロシア軍は躊躇せず爆撃できるようになる。
（forbes.com 原文）
