資産運用

2024.05.19 17:00

FIREを目指す人は必見、幸せなリタイア生活を送るための「4原則」

荻原藤緒
1904

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50~60代での引退を夢見てコツコツ資金を積み立ててきた人たちと、FIREを計画している人たちとの間には、一見あまり共通点がないように思われる。FIREとは「Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)」の略で、より柔軟な働き方の浸透や、ソーシャルメディアを通じてFIREのライフスタイルが認知されたことで、近年支持を集めている。

FIREの定義はさまざまだが、FIREを信奉する個人には共通した重要な属性がいくつかある。まず、支出を意識的にコントロールし、現役時代に平均以上の貯蓄をする傾向がある。また、金をかけずに有意義な活動を楽しむ方法を見つけられる場合が多い。FIREのライフスタイルに惹かれる人は概して「怠け者」という間違ったイメージとはほど遠く、与えられた時間を最大限に活用したいと願う人々である。

実際、FIREのコミュニティーに属する人々の多くは、リタイアを宣言した後も何らかの仕事を続けている。そのため、他人からは「ふーん、引退したと言っているのにまだ働いているんだ」などと思われるかもしれないが、これはFIREの自立の基本である。彼らは働く必要のない境遇に到達しようと努力しているだけであり、リタイア後の有給労働は充実した生活を送るための選択肢の1つなのだ。完全リタイアではなくとも、FIREの人たちは従来のフルタイムのキャリアから、時間の自由と独立性を最大限に生かすキャリアに移行していることが多い。
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翻訳=江津拓哉

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