アート

2024.04.25

ISSから地球を24K映像で撮影 ISSと同じ画角を地上で体験可能に

プレスリリースより

写真家でクリエイティブディレクターの高松聡氏は、国際宇宙ステーション(ISS)に30日間滞在して地球の超高解像度映像を撮影するプロジェクト「WE」を立ち上げ、2025年打ち上げ予定のクルードラゴンの座席を予約した。現在、資金調達中だが、第一三共ヘルスケアがその主旨に賛同し協賛を決めた。

「WE」プロジェクトは、6台の8Kカメラを組み合わせて24K映像が撮影できる特殊機材をISSに持ち込み、30日間をかけて地球の高解像度映像を撮影するというもの。画像は48K相当の超高解像度に変換された後、幅100メートルのスクリーンで上映される。この大きさの画面を3メートルの距離から見ると、実際にISSから地球を眺めるのと同じ画角になるという。日本国内と海外での巡回展示を予定している。

地上にいながら「宇宙から地球を見る」体験を可能にすることで人生観が大きく変わる、これまで宇宙に行った人にしか体験できなかった「オーバービュー・エフェクト」(概観効果)をすべての人に与え、平和やサステナビリティーを希求するムーブメントの醸成を目指すということだ。高松氏はすでに、スペースXのクルードラゴン搭乗とISSの長期滞在のための契約を、有人宇宙飛行サービスを提供するアクシオムスペース社と締結している。

宇宙滞在には膨大な資金が必要になる。30日間という民間では世界初の滞在では、桁違いに大きな金額になるはずだ。現在、高松氏は資金調達を行っているが、先にデトロイト・トーマツが支援を表明した。

「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」ことを理念とする第一三共ヘルスケアは、「あらゆる問題において多様な人々の連帯を促進する本プロジェクトを力強く後押ししてまいります」と話している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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