キャリア・教育

2024.04.20 10:00

成績優秀でもアイビーリーグに入学できない理由

遠藤宗生

このような入試プロセスで担当者の目を引くには、自分を導く情熱を、説得力のあるストーリーにまとめて語ることが不可欠だ。

GPA(成績平均点)を高く維持し、テストで上位の成績を取ることだけでなく、高校生活を通じて課外活動やコース選択に磨きをかけ、自分の関心の中心を反映させることに重点を置こう。

出願書類をまとめる時期になったら、小論文や活動リスト、推薦状を通じて、自分が大学でどのような学生になるかを語るべきだ。学業面で優秀でも、自分が大学にもたらすユニークな価値を示せないと不利になる。

3. 「視野の狭さ」は弊害に

成績優秀な生徒の多くは、アイビーリーグに進学するという夢に固執するあまり、その出願にすべての時間とエネルギーを注ぎ込み、他の大学を軽視してしまう。そして、自分が本当に楽しいと思うことよりも、入試担当者に気に入られるであろう活動に取り組むこともしばしばある。

しかし、一流大学の入試担当者は、こうした「履歴書の水増し」を見抜くことに長けている。自分の純粋な興味を追求していないなら、そうした姿勢は出願書類に透けて見えてしまう。それよりも、自分独自の興味を抱き、願書に自分らしさを反映させるべきだ。

どんな人にも、自分に合う大学、合わない大学があることを忘れてはならない。アイビーリーグで不合格になっても、他の大学で人間的にも知的にも成長できるかもしれない。

これからの4年間の教育に自分が何を求めるかを、正直かつ率直に考える努力をすることは、自分のニーズに合った大学を見極めるのに役立つだろう。

forbes.com 原文

翻訳=ガリレオ

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