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2024.04.20 12:00

ついやってしまう「衝動買い」を防ぐ6つのルール

荻原藤緒
衝動買いを克服したいならまず、衝動買いは店頭に流れるキャッチーな音楽やインターネットで目にする派手な宣伝広告ではなく、むしろ内面的な葛藤から生じる感情をコントロールできない自分自身に原因があると認識することが重要だ。

ただ、それでも衝動に打ち勝つのは難しいという人のために、衝動買いを防ぐのに役立つ6つのルールを紹介しよう。

1. SNSと上手に付き合う

人は説得に弱く、影響されやすい生き物だ。SNSは今や疑似的なネットショッピングサイトと化し、買うことで幸せを感じられ、より良い生活を送れそうな商品が毎日のように表示される。しかし、そうした投稿を無心にスクロールしていくうちに、知らず知らずプレッシャーを感じ、深く考えずに必要でないものを買ってしまう結果になりやすい。

SNSはショッピング詐欺の温床にもなっている。ExpressVPNが発行した2024年版の詐欺サバイバルガイドによれば、SNSには偽のオンラインショップや悪質な詐欺師が多数存在し、誤解を招くようなコンテンツを投稿しては怪しいリンクをクリックさせたり、機密情報を提供させたりしている。

日常生活からSNSを完全に排除することは不可能だろうが、金銭感覚の合わないアカウントやインフルエンサーのフォローを外すなど、小さな行動が後押しになるだろう。外部からの影響を少しずつ減らしていけば、物質的な欲求を抑えることができる。

2. ストレス発散で買い物をしない

ストレスへの対処法は人それぞれだ。ストレスの原因は仕事、家族、健康などさまざまだが、最たるものは経済的な問題だろう。それが衝動買いの原因となることもある。実際、ストレスや経済的不安を感じると、そのストレスを抑えるために頻繁に何かを購入してしまう傾向が研究でで明らかにされている

ストレス発散のために買い物をする人は多いが、この対処法はコストが高く、経済的な打撃を受ける恐れがある。

代わりに、別の対処法を試してみよう。米疾病対策センター(CDC)は、バランスの良い食事や定期的な運動を勧めている。十分な睡眠をとったり、瞑想やストレッチ、深呼吸を心がけることも大切だ。また、日記などに自分の考えを書き出したり、録音したりするのもストレス解消に効果的だとされている。

3. 自分の購買行動に注意を払う

衝動買いを克服しようとするとき、もう一つ重要なのは、自分の購買行動と、その決断に至った原因を考えることだ。私たちの決断は多くの場合、社会的なプレッシャーや、貴重なキャンペーンの機会を逃してしまうかも、という気持ちに左右されやすい。

衝動買いをしてしまった時、なぜそのような行動に至ったのか、どうすれば次回それを防ぐことができるか、などをじっくり考えることが大切だ。
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翻訳=江津拓哉

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