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2024.04.07 11:00

AIがGmailのプライベートなメールもすべて読むようになる可能性

安井克至
Android版GmailへのGeminiの展開範囲と、数百万人のユーザーに関わるプライバシーとセキュリティの考慮事項の詳細を待つ必要がある。そして、GeminiがiPhoneにも採用されるかもしれないというニュースが加わった。とはいえ、グーグルがアップルのメールアプリやiMessage内のメッセージを分析する可能性は低いだろうが、もちろんiOSのGmailアプリでは、ほぼ確実に分析されるはずだ。

グーグルは常に、Geminiをアプリに追加する際のユーザーの同意を強調している。以前、私に対して「Geminiをグーグル製品やサービスに拡大していく際は、常に次の基本原則を守ります。すなわち(Geminiは)ユーザーの個人データにアクセスする前に、明確な同意と利用目的の通知を行います」と述べていた。

このGmailのアップデートは公開前のものであり、実際の公開時期、機能詳細、利用可能性については不確定だ。とはいえ、私が以前報告したGoogleメッセージのベータ版は、その後間もなくリリースされた。

グーグルは、これがプレリリースであることを考慮し、現段階ではこれ以上コメントはないが、プライバシーへのコミットメントを強調している。それは歓迎すべきことだが、このようなアプリやサービスでは、リスクを理解しそれを念頭に置いて利用する責任がユーザーにある。生成AIでは、関連するプライバシーポリシーがある場合はそれを読むことが重要となる。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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