サイエンス

2024.04.06 16:00

心理学者が教える関係性を回復させる4つの「謝罪の言葉」

木村拓哉
1972
自分の行動に責任を持つことは、人間関係における信頼回復の土台となる。自分の過ちを認める姿勢が、健全な人間関係の維持に不可欠な「正直さ」や「責任感」を醸成する。

3. 償う

具体的に償おうとする行動が、癒やしにつながる人もいる。この「謝意を伝える言葉」には、修復しようとする行動であれ、何らかの奉仕であれ、与えたダメージを積極的に修復しようという姿勢が含まれる。

償いを申し出たり、損害を賠償したりすることで、相手に多くを伝えることができる。この「謝意を伝える言葉」を育むには、口頭の謝罪だけで終わらせることなく、犯した過ちを正そうとする姿勢を示さなければならない。

謝罪と償いの相互作用を探った2020年の研究によれば、償いは、怒りの感情を軽減すると同時に、許しや肯定性、感謝の気持ちを高めるという点で、単なる謝罪よりも大きな影響を与えるという。この研究結果は、具体的な償いが、人間関係の感情的な帰結を大きく左右することを浮き彫りにしている。

4. 許しを請う

最後の「謝意を伝える言葉」には、面と向かって許しを請うことが含まれる。これは、対立を終わらせる必要があると認め、双方が傷や痛みから前進するための道筋を示すものだ。

許しを請うことは、自分の弱さをさらけ出し、謙虚に振る舞う行為だ。自分の非を認め、和解を心から望んでいることを表さなければならない。

この「謝意を伝える言葉」を育むには、プライドとエゴを捨てる必要がある。真の癒やしは、しばしば、心から許しを請うことによって実現する、と認識する必要があるのだ。

また、傷や痛みが癒えるまでにかかる時間を尊重して、すぐに許しが得られないかもしれないことを理解し、感情を処理するための空間と時間を提供することも極めて重要だ。

後悔を表現することや、実際に償うことが、人間関係の回復力や深さの証しになることを忘れないでほしい。こうした「謝意を伝える言葉」を受け入れることは、心の痛みを癒やすだけでなく、絆を深め、その過程で共感や理解、個人の成長をもたらすことだろう。

forbes.com 原文

翻訳=ガリレオ

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