Xbox新モデルの画像がリーク 「冷蔵庫」にさらに近づく不格好なデザインに

Natanael Ginting / Shutterstock.com

マイクロソフトの家庭用ゲーム機「Xbox」の新モデルとみられる画像が、ネット上に流出した。私はこのリークに関する記事の見出しを見たとき、Xbox Series Xの刷新版であるコードネーム「Xbox Brooklin」を初めて目にできるかもしれないと興奮した。

だが、リークしたのはBrooklinの画像ではなかった。ネットメディア「eXputer」が入手した低解像度の画像3枚には、ディスクドライブのない白いSeries Xとみられるものが写っている。このモデルは正式には発表されていないが、価格はおそらく黒のSeries Xよりも安いだろう。


ゲーム市場で物理メディア離れが進んでいることを考えると、完全デジタル版のXbox Series Xを出すことは理にかなっている。しかし、「ミニ冷蔵庫」とも揶揄されるSeries Xのオールホワイト版は正直に言って、非常に不格好だ。白のSeries Sは見栄えが良く、設置面積も小さくてすむ優れたデザインとなっている。一方のオールホワイト版Series Xは、色がオフホワイトにも見え、見た目は冷蔵庫にさらに近づいている。

もちろん、白だけでなく複数のカラーが用意される可能性はある。光沢のある赤やティール、ミントグリーンであれば、もっと良いデザインになるかもしれない。色をカスタマイズできるのなら、魅力はさらに増す。

一方、しばらく前に流出したXbox Brooklinのコンセプトデザインは、光沢のある黒い円柱形で、オリジナル版Series Xや今回リークした新モデルよりもずっと美しい。また、Xbox One XがXbox Oneの強化版だったように、Brooklinはシステム面でもオリジナル版を強化したものになるとされていた。

Brooklinが物理メディアに対応するかは今のところ不明だが、これまでに流出した画像や情報からは、その可能性は低そうだ。おそらくマイクロソフトは、ソニーが小型軽量化したPlayStation 5の新モデルでしたように、オプションのディスクドライブを発売するだろう。

マイクロソフトは、完全デジタル化を進める一方で、物理メディアへのコミットメントも維持する方針を示している。同社ゲーミング部門を率いるフィル・スペンサーは2月、ゲームジャーナリストのスティーブン・トティロが行ったインタビューで、「われわれは物理メディアを支持しているが、顧客の需要と不釣り合いな形で推進する必要はない」と語り、次のように続けていた。

「われわれはゲームを物理的にもデジタルでも出荷していて、顧客の動向に従っているだけだ。Xboxを運営するわれわれの仕事は、大多数の顧客が望むものを提供することだと思う。今、私たちの顧客の大部分は、デジタルでゲームを購入している」

一方でスペンサーは「われわれの戦略は、人々がオールデジタルに移行することにかかっているわけではない。物理メディアの排除は、われわれにとって戦略的なものではない」とも述べた。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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