エヌビディア、RTX 40「Super」3種発表　4080 Superは200ドル値下げ

米半導体大手エヌビディアは8日、グラフィックボードGeForce RTX 40シリーズの新モデルとなる「RTX 4080 Super」「RTX 4070 Ti Super」「RTX 4070 Super」の計3種を今月発売すると発表した。価格とスペックはほぼ事前のうわさ通りで、RTX 4080 Superが非Superモデルから200ドル（約2万9000円）値下げされるなど、価格は驚くほど低く設定された。

GeForce RTX 4080 Super

GeForce RTX 4080 SuperのFounders Edition （c）NVIDIA

RTX 4080 Superは、非Superモデルからブースト周波数、CUDAコア数、Tensorコア数、RTコア数が引き上げられ、メモリ速度はエヌビディア製グラボでは最速の23Gbpsとなる。性能はRTX 4090にかなり近づき、ゲーム性能はRTX 3080 Tiの2倍となるとエヌビディアは主張している（編集注：DLSSフレーム生成機能を使った場合の数値。同機能なしでのゲーム性能は3080 Tiの1.4倍とされている）。さらなる朗報として、価格はRTX 4080の発売時より200ドル安い999ドル（約14万4000円）に設定された。RTX 4080 SuperはRTX 4080を置き換える製品となり、1月31日に発売される。

GeForce RTX 4070 Ti Super

GeForce RTX 4070 Ti Superのパートナー製カード （c）NVIDIA

新3モデルの中でも、RTX 4070 Ti Superは最大のアップグレードがなされた。GDDR6Xメモリ容量はRTX 4070 Tiの12GBから16GBに、メモリバスは192ビットから256ビットに、CUDAコアも7680個から8448個へと大幅に増加した。これにより高速化が実現し、RTX 4080を脅かす存在となるだろう。価格は799ドル（約11万5000円）で、RTX 4070 Ti発売時と同じだ。1月24日に発売され、RTX 4070 Tiを置き換える。Founders Editionは用意されない。

GeForce RTX 4070 Super

GeForce RTX 4070 SuperのFounders Edition （c）NVIDIA

RTX 4070 Superはメモリのアップグレードはなく、GDDR6Xの12GBのままだが、CUDAコアはRTX 4070の5888個から7168個に増え、RTコアとTensorコア、ROPも増強される。その他はすべて同じだが、それでもRTX 4070 Tiに非常に近い性能を、599ドル（約8万6000円）で実現するGPUになりそうだ。発売は1月17日。

（forbes.com 原文）