2023.12.27

世界で最もストレスの多い空港ランキング、欧米が独占 アジアは高評価

「世界で最もストレスの多い空港」に選ばれた英ロンドン・ガトウィック空港(Getty Images)

空港はストレスの多い場所だ。特に年末年始の旅行シーズンには長蛇の列ができ、フライトに遅れそうになって走り回る人々がいる。では、どの空港を避ければよいのだろうか?

世界のビザ(査証)関連情報を提供するビザガイドは、世界有数の規模を誇る30の空港を比較し、利用者数や混雑度、遅延の起こりやすさなどをもとに、最もストレスの多い空港をランキング形式で発表した。

調査に参加したのは世界53カ国 1642人の航空旅客で、参加者全員が過去1年以内に2回以上国際線を利用していた。報告書は、空港でストレスの要因となるものは何かを特定することにも焦点を当てた。それによると、混雑や迷路のような設計、慢性的な遅延、最寄りの都市からの距離といった要素が、楽しい休暇の旅をイライラするような試練に変えてしまうことがわかった。

報告書は、最近の旅行の実態を浮き彫りにしている。1年の終わりが近づき、最も忙しい時期である年末年始の旅行を考えるに当たって、このランキングに目を通しておくのは有益だろう。空の旅のストレスの要因の多くは乗客の側に責任があることではないが、適切な空港を選ぶことで大きな違いが生まれるからだ。

世界で最もストレスの多い空港ランキング

英国で2番目に大きな空港であるロンドン・ガトウィック空港は、世界で最もストレスの多い空港に選ばれた。利用者数は平均より少ないものの、旅客密度が高く、高確率で遅延が発生し、都心からかなり離れていることが要因となった。同空港の評価が低かったのは今回が初めてではない。旅客の権利擁護を専門とするエアヘルプは今年夏、遅延と欠航の確率を基に、ロンドン・ガトウィック空港を欧州最悪の空港に選出していた。

第2位に選ばれたトルコのイスタンブール空港は、欧州で1番、世界でも7番目に利用者の多い空港だ。規模が大きいがゆえに、空港内の移動に苦労する利用者が多い。ドイツのミュンヘン空港は利用者数はそれほど多くはないが面積が小さいため、第3位となった。
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翻訳・編集=安藤清香

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