2023.12.14 18:00

フィンランドでサンタのお手伝いをしよう、Airbnbでゲストを募集

日下部博一

Airbnb

雪深いフィンランド北部、北極圏にすぐ近いロヴァニエミという町に、ひっそりと隠れるようにサンタクロース中央郵便局はある。この郵便局の仕分けセンターには、今年も世界中の子どもと大人から、毎日3万通を超える手紙が届くと予想されている。

そこでお手伝いをする見習いエルフ(妖精)たちを集めようと、「サンタクロースの小屋(Santa Claus’ Cabin)」がAirbnb(エアビーアンドビー)でゲストを募集している。宿泊費は無料で、腕まくりをして手紙の処理に手を貸せば、北極圏でホリデーシーズンを過ごす喜びを体験できる。

サンタクロース中央郵便局のチーフ・エルフで、Airbnbのホストでもある「カチャ」は、広告のなかでこうコメントしている。「エルフたちが昼も夜も働いて、サンタクロースの小屋を冬のワンダーランドに改造しました」

「究極のクリスマスを求める家族にぴったりの、クリスマスにどっぷり浸れる魔法のような体験を提供したいと思っています。サンタクロースの小屋に宿泊できるだけでなく、世界公認のサンタクロース中央郵便局の舞台裏を、一年で最も忙しい時期にこっそり覗き見ることができるチャンスです」

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サンタクロースの小屋に宿泊

ゲストは一人前のエルフとして、サンタクロース中央郵便局で仕事を手伝って一日を過ごす。チーフ・エルフのカチャから、「エルフになる」ための特訓を受けてから、カチャのチームと一緒に、世界中の子どもと大人から来た手紙の仕分けを手伝うのだ。もちろん、サンタクロースが持っている「良い子といたずらっ子のリスト」と照合しながら。

郵便局の日々の仕事を学び、手紙にスペシャルな「北極圏の消印」を押してから、サンタクロースに届ける。郵便箱をせっせと空(から)にしていこう。

エルフの義務を果たしたあとは、フィンランドの伝統料理、スノーモービル体験、オーロラ観賞、そしてフィンランド体験の定番中の定番である伝統的なサウナを楽しめる。

「フィンランドの魔法に包まれた、北極圏のサンタクロースの小屋に滞在する体験は、ただのホリデーではありません。ホリデー精神の真髄を訪ねる旅なのです」とAirbnbのジェネラルマネージャーを務めるアマンダ・カップルズは述べている。

サンタクロースの小屋はどこにある?

サンタクロースの小屋は、郵便局から雪道を少し歩いたところにある。内装はクリスマス仕様に改装されており、ラップランドの伝統装飾、エルフの衣装など、北極圏の奥地に位置する居心地のよいエルフの隠れ家にありそうな、ありとあらゆる装飾が施されている。

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予約方法

この特別なフィンランドでのAirbnb宿泊体験は、2023年12月18~21日の3泊4日となる。東ヨーロッパ時間で12月11日正午(日本時間:2023年12月12日午前7時)より、airbnb.com/santaで応募を受けつけている。

ビジット・フィンランド(フィンランド政府観光庁)の協力により、ゲストにはロンドン・ヒースロー空港からロヴァニエミまでのフィンランド航空往復チケットが無料で提供される。宿泊人数は、最大で大人2人、子ども2人。宿泊費は無料で、朝食と夕食がつく。

この宿泊体験を募集しているAirbnbは、特別な支援を必要とする子どもたちに対する関心を高めることを目指し、ピアサポート団体「Special Children's Omaiset ELO」に寄付を行う。ロヴァニエミがあるラップランドに住む、特別な支援を必要とする子どもたちや若者とその家族のための団体だ。

forbes.com 原文

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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