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2023.11.23 10:15

電気代の節約意識は9割超 その効果は

リリースベース(松村)
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電気代の高騰で、請求書を見るたびにビックリする。実際、日本トレンドリサーチの調査によれば9割を超える人が電気代の節約を意識していることがわかった。だが効果を感じている人と感じられない人はほぼ半々。徹底的にやればそれなりに大きな効果が期待できるのだろうが、それははたして正解なのだろうか。調査からは節電に関する「現実」が見えてくる。

日本トレンドリサーチが全国の男女1163人を対象に実施した「電気代の節約に関するアンケート」によれば、電気代の節約を意識している人は、「非常に意識している」と「たまに意識している」を合わせて92.3パーセントにのぼった。理由は、電気代の高騰がもっとも多い。

節約の効果を感じている人は、「とても実感できている」と「やや実感できている」が合わせて53.6パーセント。残りの約半数は実感できていない。実感している人たちからは、「小さな努力ではあるが、それが月々の電気代の請求書に表れている」、「数百円ではあるが、以前より確実に金額が下がった」、「積み重ねると多少は電気代に反映される」といった意見が聞かれる。

実感できない人の意見の多くは、電気料金の値上げ分が節約分を上回っているという内容だ。とても実感できたという人のなかには、「電気代が値上がりしたが、月々の電気料金は減った」という人もいるが、節約成功者の多くは、わずかな努力の結果をしみじみ味わっているように見える。

電気代の節約方法で気になるのがエアコンの使い方だ。「エアコンの使用時間をなるべく減らす」、「よほど寒くなければつけない」という意見があったが、室内を適切な温度に保つことは重要だ。たしかに、暖房の温度を1度上げると電気代が10パーセント上がるというダイキンの調査報告があるが、一方では室温が低いと心疾患、脳血液疾患、気管支喘息、アレルギーなどの疾患に関係する医療費が増えるという近畿大学の調査報告もある。
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電気代の節約をあまり意識していないという人からは、「節約、節約と考えると息苦しい」、「エアコンや家電など、体調に関わるものは削れない」といった意見が聞かれた。ストレスを感じたり、体調を崩しては大変だ。なにごとも無理はよくない。適度に上手に節約したいものだ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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