「顧客愛着度が常に高いブランド」はアップルとキッチンエイド

KitchenAid

時を超え、常に高い「レレバンス(顧客の愛着度)」を維持しているブランドは?

米国の成長コンサルティング会社Prophet(プロフェット)は、2016年より「ブランド・レレバンス・インデックス(BRI)」の測定を始めた。以来、上位10%以内を維持しているブランドは、アップルとキッチンエイドの2社のみだ。

2023年、キッチンエイドは消費者の「頭」にアピールするブランドとして、最も上位を獲得した。消費者の「頭」にアピールする同社の強みは「一貫した体験を提供する」「生活を楽にする」「頼りになる」など。

一方、消費者の「心」にアピールする強みは「幸せにしてくれる」「自分のニーズを満たす新たな方法を常に見つけてくれる」「感動を与えてくれる」などが挙がった。

ある顧客は次のように述べている。「キッチンエイドの製品はお金に見合う価値があり、常に一生使えると思っています。私はキッチンエイド製品を家族から受け継ぎましたが、何十年たっても変わりません」

ブランドのレレバンスを高めるために

Prophetのブランド&アクティベーション担当パートナーであるアダム・トレンブレイは、企業が自社ブランドのレレバンスを高めるためには、以下に挙げた4つのブランド構築の手段に注力する必要があると指摘する。

野心:ブランドの目的は何か。消費者に向けてどのような価値を創造したいのか。継続的にレレバンスを高めるためには、消費者の感情を揺さぶる、明確で焦点を絞った野心を持たなければならない。

エコシステム:ブランドがどこに存在するか。ブランドが作り上げるシステムと環境を通じて、どのようにリーチやインパクトを拡大できるか。レレバンスを高めるためには、どうやってより多くの人々に向け、より多くの意義を創造するかを考えること。

表現:ブランドが世の中でどのように見えているか。消費者との接点において、本物のルック、フィール、サウンドを通じて、ブランドの物語性をより強めるためには、どうすればいいのか。記憶に残る情緒的な物語を構築することは、レレバンスを高めるための素晴らしい方法だ。

体験:ブランドがどうやって消費者を引きつけるか。消費者との関係を深める体験を提供できているか。最もレレバンスが高いブランドは、独特かつ記憶に残る方法で、常に繰り返し消費者を引きつけるよう努めている。

forbes.com 原文

翻訳=日下部博一

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