ライフスタイル

2023.11.03 10:00

お金と労働から自由になる「脱成長」という人生戦略

鈴木 奈央
4973
近い将来、年金受給年齢は70歳になるだろう。年金制度そのものが廃止される可能性もゼロではない。いよいよ国や企業に頼り切って生活していける時代は終わりを迎えようとしている。それに並行して、2019年には政府主導の「働き方改革法案」が施行され、パンデミック以降の、新しい働き方へのシフトも追い風となり、パラレルキャリアやマルチステージが一般化してきている。
 
「我々は定年・年金なしの『生涯現役ワークスタイル』にシフトしていく必要があります。その際、もし高齢になってもライスワークを続けていると、苦しみながら働き続けることになる。でももし、Deep Needsに合致するライフワークを生業にできたら、喜んで働き続けたいと思うはず。

人間というのは、強制されたり、義務感から行動すると能力の半分も発揮できない生き物です。Deep Needsこそが、最も高いモチベーションと集中力、最大のパフォーマンスをあなたにもたらします。楽しくて夢中になれば、無理せず自然に、その高次の状態を持続できるようになる。その状態を手にできるかどうかで人生は決まります」
 
子どもの頃、脇目もふらず無心になって楽しんでいたら、あっという間に一日が終わっていた、なんて経験は誰しもあったはずだ。四角はあの身震いするほど心が満たされた状態になれるライフワークを、一刻も早く見つけるべきだと説く。
 
「子ども時代を思い出し、大人になるにつれて失ってしまった、あの純真な情熱を取り戻しましょう。子ども心や遊び心、幸福感や生きがいという、あなたの内から無限に湧き出す再生可能エネルギーで、あなたの最強モーターを駆動し続け、まるで『生涯現役アーティスト』のごとく、本気で遊ぶように働き続け、真に豊かな人生を生きてみませんか」
 

四角大輔◎執筆家、森の生活者、Greenpeace Japan&環境省アンバサダー。ニュージーランドの湖畔の森でサステナブルな自給自足ライフを営みながら、場所・時間・お金に縛られず、組織や制度に依存しない働き方を構築。ポスト資本主義的な人生をデザインする学校「LifestyleDesign.Camp」主宰。著書に「超ミニマル・ライフ」「超ミニマル主義」「自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと」他多数。

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事