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2023.10.23 08:45

Wi-Fiも5Gもつながる多機能電柱、都内で設置が進む

リリースベース(松村)
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プレスリリースより

無料Wi-Fiスポット、ローカル5G通信基地、監視カメラをはじめとする各種センサー、情報掲示板などを1本のポールに収めた次世代型多機能電柱「スマートポール」を街角に設置する動きが世界で広がっている。交差点では交通量をモニターして渋滞の緩和に役立てたり、緊急時には避難情報を掲示するなど、その役割には大きな期待が寄せられている。東京都も西新宿地区に29基のスマートポールを設置しているが、新たに港区での展開が決まった。

いつでも、誰でも、どこでも、何があっても「つながる東京」構想を掲げる東京都は、スマートポールの設置区域を拡大しようと、その製造や設置を行う事業者を公募している。このたび、基地局のシェアリング事業を展開するSharing Designがそのひとつに選ばれ、東京都港区でのスマートポール実証実験を実施することとなった。
西新宿に設置されたスマートポール(Sharing Design公式ホームページより)

西新宿に設置されたスマートポール(Sharing Design公式ホームページより)


Sharing Designは、スマートポール事業に実績のある京セラみらいエンビジョンと共同で、スマートポールを活用した街の課題解決に貢献するということだ。同社が港区に設置するスマートポールは、京セラみらいエンビジョンが開発したもの。上部にはアンテナ機器類が配置されるが、円筒形の「デザインカバー」で覆われる。地面に設置される「多機能ボックス」には、下部には各種機器が内蔵され、上部にはデジタルサイネージ用のモニターが配置される。

自動運転車の安全運行や渋滞緩和、交通案内や災害時の緊急通報などを行う路上での役割のほか、京セラみらいエンビジョンでは、たとえば農場に設置して農業機械の自動運転や遠隔操作、農作物の監視を行うといった幅広い活用を目指している。スマートポールはスマートシティーのみならず、あらゆる場所での新たな情報インフラとして、世界中で注目の新事業となっている。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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