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2024.01.08 13:30

「航空券は火曜日に買え」はもうNG? 格安フライトのための新年の知恵

石井節子

GODSAVETHEPOINTS

火曜日に航空券を買うと安い、という、長年信じられてきたコツがある。今では根拠のないものだが、昔はそうではなかった。見過ごされがちだが、航空券販売の背後にあるテクノロジーは常に変化しているのだ。

ずっと昔は航空券は搭乗日に紐づいて処理される仕組みで、エラーがあっても何週間も発見されなかったり、変更されなかったりした。だが現在、航空会社はほんの数秒でエラーを修正することができ、さらに航空券の販売方法も実に多様化している。

航空会社は、顧客の身元、居場所、予約方法に基づいて、価格をパーソナライズしたりカスタマイズしたりすることが容易になった。これにはメリットとデメリットがあるが、使いこなせばメリットは大きい。

航空券ゲットのための2つの新しい方法

今年初の海外旅行に間に合うように、お得な航空券を見つける2つの「新しい」方法を紹介しよう。

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1.航空会社のアプリは独占価格を提供できる

歴史的に、航空会社の「価格」の問題はシンプルだった。使う媒体、ウェブサイトによって差異はなく、価格設定のスペシャリストが運賃を提示し、その運賃で全席を売り捌けるかどうか、が問題だった。

だが現在、カタール航空を含む多くの先進的な航空会社は、特定の場でのみ、航空券の割引を提供している。

そしてそれを知ることこそが、フライトで得するコツである。航空会社のアプリは、航空券をお得に購入するための頼みの綱になりつつある。一度アプリを持てば、新しいオファーの通知を受け取ることができ、継続して利用できるのだ。

「アプリ限定」で価格を下げることは、アプリをダウンロードしてもらう良い餌となる。顧客は年に1、2回しか利用しないかもしれないが、アプリが削除される可能性は低い。

2.「アプリ限定」オファーに注目せよ

「アプリ限定」施策で先行しているのは、ヨーロッパ、中東、アジアを拠点とする航空会社だ。マレーシア航空の最近のセールで、この事実はより明白となった。実際に、マレーシア航空のかつての(少しふるいが、2022年12月の例)「ニューイヤー」セールを見てみよう。

[ビジネスクラスキャンペーン] 〜ロンドンからの往復料金〜

<クアラルンプール(KUL)>
1. マレーシア航空ウェブサイト:3315ポンド
2. マレーシア航空アプリ:3200ポンド

<ペナン(PEN)>
1. 3125ポンド
2. 3010ポンド

<ランカウイ(LGK)>
1. 3125ポンド
2. 3010ポンド

<バンコク(BKK)>
1. 3205ポンド
2. 3085ポンド

<プーケット(HKT)>
1. 3205ポンド
2. 3085ポンド

<ホーチミン(SGN)>
1. 3410ポンド
2. 3290ポンド

<ハノイ(HAN)>
1. 3395ポンド
2. 3275ポンド

<デンパサール(DPS)>
1. 3210ポンド
2. 3090ポンド

<マニラ(MNL)>
1. 3220ポンド
2. 3100ポンド

<プノンペン(PNH)>
1. 3410ポンド
2. 3290ポンド

<シンガポール(SIN)>
1. 3210ポンド
2. 3090ポンド

<アデレード(ADL)>
1. 4280ポンド
2. 4125ポンド

<メルボルン(MEL)>
1. 4275ポンド
2. 4125ポンド

<パース(PER)>
1. 4605ポンド
2. 4440ポンド

<シドニー(SYD)>
1. 4285ポンド
2. 4130ポンド

<オークランド(AKL)>
1. 4685ポンド
2. 4520ポンド

並外れて安価とはいえないものの、マレーシア航空のアプリを使って予約するだけで、航空券1枚につき少なくとも100ドル割引になることが見てとれる。今までのところ、他の航空会社ではアプリの使用で10~20%の割引が一般的だった。

見誤ってはいけない。これが、航空券の未来である。日々、より多くの航空会社が、Eメールよりも解約しがたいアプリに顧客を押し込むことで、顧客の定着率と愛着を高めていこうとしていえる

サウスウエスト航空からジェットブルー航空、さらにその先まで、2023年にはこうした「アプリ限定」オファーが拡大することが予想される。無料アプリのダウンロードは、コストカットに支払う代償としてはかなり小さい。
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