アジア

2023.09.20 07:00

Open AI CEO「ゴールデン・ビザ」獲得、インドネシアが初発行

石井節子

Getty Images

インドネシアは、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏に、インドネシアへの外国投資の誘致を目的として、同国初となる「ゴールデン・ビザ」を与えた。

1週間前に開始された「ゴールデン・ビザ」プログラムは、外国人による財政面での大規模なコミットメントを奨励するためのものであり、インドネシアでの5年から10年の居住期間を提供する。アルトマン氏は、国際的な名声と、特にAIの開発と活用におけるインドネシアへの貢献の可能性を認められ、10年間の「ゴールデン・ビザ」を取得した。

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アルトマンは「ゴールデン・ビザ」保持者として、空港での優先審査、滞在期間の延長、出入国手続きの簡素化などの特典を享受する。人工知能の未来について話し合うため、最近インドネシアを訪れたアルトマン氏は、インドネシアの技術的な状況に強い関心を示している。インドネシアのグローバルAIとテクノロジーの地位を向上させる可能性のある、協力関係の扉が開かれているのだ。

まるで人間のように応答することで知られるチャットボット ChatGPTの立役者であるアルトマン氏は、AIインフラへの世界的な投資の促進に尽力してきた。ChatGPTは急速に人気を集め、公開からわずか2カ月で1億人のユーザーを獲得した。

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アルトマン氏をはじめとする技術界のリーダーは最近、AIにまつわる存亡の危機を核戦争になぞらえており、こうしたリスクを軽減し、AI技術の責任ある発展を確保するための世界的な取り組みが急務であると強調している。

(この記事は、英国のテクノロジー特化メディア「Wonderfulengineering.com」から翻訳転載したものである)

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