2023.09.03 12:00

日産エクストレイルで走る ピーター・ラビットの郷で見えてきたもの

坂元 耕二
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今回イギリスで乗ったモデルは、前後にモーターを搭載する4WDの「G e-4ORCE」だった。フロントに力強い204psと最大トルク330Nm、リアには136psと195Nmをそれぞれ発生するモーターを搭載して4輪を駆動する。今回のパワートレインでは新型エンジンが目玉だ。3気筒の1.5リッターVCターボエンジンは最高出力144ps、最大トルク250Nmを発揮しているけど、巡航時は当然その存在を感じさせないほど静かでスムーズであり、さらにフルスロットルを与えても、健康的な生き生きとしたエンジン音を発して軽々と回る。



エクストレイルは中型SUVではあるけど、ワーズワスの家からラスキンの家までの典型的な狭い凸凹のイギリス流Bロードを走行するのに、3人とそれらの荷物を乗せてもサイズ的には理想だったし、乗り心地が良くて快適な走りだった。燃費も優秀だった。16.4km/Lと日産はいうけど、僕は10日間で1600km以上走った結果、15.8km/L。優秀だと思った。

200年前のエネルギー革命の時代が、詩、芸術、寓話、思想の新時代を決定づけたのと同じように、21世紀にエクストレイルはEVモードで巡航し、大型SUVから優れた燃費を得ることを可能にするe-Powerテクノロジーによって、パワートレインをまったく新しい方向へと導いている。



また、いつかこの湖水地方で雲のようにさまよってみたいと思う。しかし、その時は日産の誇りであるe-POWERの進化版が出ているだろうから、次世代の車両に乗れればと思っている。

国際モータージャーナリスト、ピーター・ライオンが語るクルマの話
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