リーダーシップ

2023.08.26 13:00

ネガティブな性格が秘めるポジティブな可能性、すべてをその「強み」で考える

一方で、興味深いことに、我々が称賛しがちな特性の多くが、場合によってはネガティブなものと見なされるときもある。例えば先日、あるクライアントとミーティングをしていたときのこと。そのクライアントは自分の体験として、次のように話してくれた。あるとき、当時の上司から「きみは親切すぎる」と言われたので、親切でいるのをやめた。それなのに数年後、新しい上司から「みんなが君のことを不親切だと思っている」と言われてしまったというのだ。まさに踏んだり蹴ったりだ。

ネガティブな性格特性であっても、違う角度から見ればポジティブなものになる(あるいは、その逆)という例を、他にもいくつか紹介しよう。

・「人のよさ」は親切さとしてポジティブに受け止められるが、一方で受け身や自己主張のなさ(ネガティブ)にもなり得る

・強い意志はねばり強さとしてポジティブに見られることもあるが、ネガティブな含みがある「頑固さ」を意味することもある

・感受性の強い人は動揺しやすい(ネガティブ)と思われることもあるが、気づかいや共感力がポジティブにとらえられることもある

・正直な人は話がしやすい信頼できる人としてポジティブに受け止められるが、一方で、無慈悲や無神経(ネガティブ)にもなり得る

・忠実な人は、献身的で信義に厚いとしてポジティブに受けとめられる場合もあるが「忠実」なあまり不品行まで許容するようなときにはネガティブになり得る

ポイントは、どんな性格でも諸刃の剣になり得るということだ。ある状況では強みになるものが、別の状況では弱みになる場合がある。

要するに、すべては見方次第。だからこそ「ポジティブな見方」を選ぶことをおすすめしたい。

forbes.com 原文

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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