リーダーシップ

2023.08.26 13:00

ネガティブな性格が秘めるポジティブな可能性、すべてをその「強み」で考える

安井克至
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Getty Images

どんな性格でもポジティブに受け入れることができたら、こんなにすばらしいことはないだろう。性格特性の「ダークサイド」と呼ばれるものを最大限に活かす方法がわかれば、それも不可能ではない。

どういうことか、説明しよう。

私が印象的に覚えているのは、当時小学2年生だった娘の保護者面談に出席し、担任の先生と顔を合わせたときのことだ。その教師は娘を「スパイシー」と形容した。私が真っ先に考えたのは、こんなことだった。「大変だ、それはどういう意味だろう? 直すために、いったい何をしなきゃいけないんだ?」

面談から帰宅し、時間をかけてその発言について考えたあとでようやく、教師が言ったことは、(教師本人にそのつもりがなくても)実のところほめ言葉なのだと思い至った。

スパイシーさは、この世界で娘の役に立ってくれるだろう。私は心のうちでそう考えた。人に振りまわされることはないだろうし、活気にあふれた人生を送れるはず! すばらしい!

うれしいことに、私は正しかった。当時8歳だった娘は現在、成功した若い女性に成長し、世界を飛び回っている。

きっとあなたのチームにも「スパイシー」な人が何人かいるはずだ。そうした人は、自分独自の考えをもち、必ずしも上の指示に従わず、あなたが「とにかく同意してくれればいいのに」と思っているときに反発してくる。

彼らは時々あなたの胃を痛くさせるが、それでも彼らは、世界と引き換えにしても手放せないくらい大切な存在だ。何しろそうした人たちは、型にはまらない思考を提供してくれる。チームは、時に引っかきまわされる必要がある。スパイシーな人たちは、リーダーとしてのあなたの能力を試し、より良いリーダーになるよう促してくる。
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翻訳=梅田智世/ガリレオ

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