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2023.09.08 16:00

コカ・コーラで働くとは、DE&Iを体現すること──「自分のやりたいこと」を伸ばせる女性のキャリア支援の取り組み

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グローバル目標として2030年までに女性管理職比率50%達成を目標として掲げている、コカ・コーラ。日本コカ・コーラは25年までの実現を目指し、現時点で約40%を達成している。その背景には、どんな取り組みや社内カルチャーがあるのか。主要ポジションで活躍する3人の女性社員に話を聞いた。


──まずは皆さんのこれまでのご経歴を教えてください。

柴田桂(以下、柴田):新卒で日本コカ・コーラ社に入り、27年になります。マーケティングチームでの新製品開発から、カスタマーを担当する営業部門、流通戦略を考えるコマーシャル領域などさまざまな部署を経験し、現在は、ショッパー/チャネルチームディレクターとしてショッパーマーケティング企画開発を担当しています。コンビニやスーパーなどの店頭で、どうお客様とコミュニケーションをとっていくか——たとえば店頭ポスターからスクリーンで広告を映し出すリテールメディアまで、データやインサイトを元に効果的なコミュニケーションの方法を考えるなど、とても興味深い領域です。

赤澤綾子(以下、赤澤):私は2021年4月に中途入社し、ストラテジーチーム(経営戦略本部)のシニアディレクターを任されています。

大学卒業後はブランドコンサルティング会社に入社しましたが、数年後には自分探しで海外留学を体験したり、その後家庭に入ることで小休止をとったりした時期もありましたが、「やっぱり仕事をしたい」という気持ちが強かったんです。派遣社員としてリスタートを切り、コツコツと実績を積み上げて、上海で日本企業の中国進出をサポートするコミュニケーションコンサルタントを3年経験。帰国してからは酒類メーカーで7年、新商品開発を手掛けました。その後シンガポールを拠点に、総合飲料メーカーの東南アジア市場での事業拡大を担当、それがいまのキャリアにつながっています。

現在は日本と韓国のマーケットを統括した市場や競合分析から、どこに成長機会があるのか、中長期な事業成長のための戦略の策定をリードしています。メンバーは多国籍で、多様なバックグラウンドと経験を持つチームだからこそ、分析や議論が深まっていく。とても恵まれた環境だなと思っています。

乙黒慧(以下、乙黒):私は柴田さんと同じ新卒入社で、25年目です。うち24年間はずっとテクニカル部門に在籍し、直近までは日本と韓国のテクニカルオペレーションズ&
コマーシャリゼーションの部門長をしていました。

23年7月からシンガポールに赴任し、世界に18ある原液工場のうち11工場のサプライチェーンサービスを統括しています。担当エリアはヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアと幅広く、メンバーは世界各国に約200人弱。13カ所の拠点、10のタイムゾーン、21の国籍、35の言語を話すメンバーがいて、全体の70%が女性です。当初は日本から“外国人として”行くことにドキドキしていたのですが、周りの国籍があまりに多様で、「日本人というのはアイデンティのひとつに過ぎないんだな」とすぐに気づかされました。

──ライフステージの変化の中で、キャリア形成をどう考え、続けてこられたのでしょう。壁にぶつかったり葛藤されたりしたことはありましたか。

柴田:プライベートでは二児の母ですが、子育てとの両立で明確にハードルを感じたことはあまりないんです。子どもができて、好きなように使えていた自分の時間に制約が出たとは思いました。でも、その時々でやりたいことをやらせてもらえていたのが大きかったと思います。2人目のときは、1人目では1年とった育休を半年にして、夫に半年とってもらいました。勤務体系を早朝から夕方までにしてほしいと交渉し、上司や人事も柔軟に対応してくれました。

乙黒:私は大学生と高校生の子どもが3人いて、いまは単身赴任で家族と離れています。子どもが小さかったころは時短勤務も経験しましたが、子育てがひと段落したときに「これからは仕事にシフトします!」と宣言し、それを家族みんなが応援してくれています。同時に、その時々で上司とは家庭の状況を逐一共有しながら、例えば「出張も日帰りからスタート」「次はもう少し長く行けるかな」などと、少しずつ業務の幅を広げていくことができた。自分のペースでバランスを取ってこられたことはよかったなと思います。

どうしたいかは人それぞれ。家庭環境も価値観もさまざまで、小さいお子さんがいてもバンバン出張に行く人もいて、それもいいと思います。自分が、キャリアと家庭のバランスをどう取りたいのかをきちんと上司や周囲に伝えて、会社の制度を活用してサポートを受けられる環境があります。

Cap/サプライチェーンサービスディレクターの乙黒慧

サプライチェーンサービスディレクターの乙黒慧

柴田:私が入社した当初から、社内には出産後に復帰して活躍する方がたくさんいましたね。女性もどんどん上のポジションに就いていましたし、出産日の前日まで働いていた海外の方もいた。それが当たり前の環境でした。だから、「自分がこうしたい」という思いを周りに伝えることが大事なんだなと感じます。

乙黒:赴任が決まったときは、高校生の息子が「食事はどうするの」と心配していましたが(笑)、最終的には家族みんな快くシンガポールに送り出してくれました。

赤澤:出身国や価値観、ライフステージが多様な中、可能なやり方を創りだしていこうというカルチャーは、他社を見てきて思う、コカ・コーラの特徴で強みかなと思います。社員向けトレーニングを受けていると、「いいところをより伸ばそう」という前提があるのを強く感じます。それが、社内のポジティブな空気感につながっているのかもしれません。

自然と「リーダーになりたい」とインスパイアされることを目指して


──社内には、女性のキャリアアップを後押しする有志グループWLC(Women’s Leadership Council)があるそうですが、どのような活動、取り組みをされているのでしょうか。

柴田:WLCはもともと韓国コカ・コーラで行われた取り組みでした。韓国では女性の管理職比率50%を達成し、優秀な方が多く活躍しています。それに大きく貢献したWLCを日本でもやっていこう、と動き出したのが、日韓で組織が合併された21年でした。

日本コカ・コーラは全社員でも女性比率(約40%)が高く、マネージャークラスまでは一定数が活躍しています。ただ、トップのリーダークラスになると少ない。その女性管理職比率を上げ、ロールモデルを創るべく、現在11人のメンバーと取り組みを進めています。

Cap/Women’s Leadership Councilの主要メンバーでもある柴田桂

Women’s Leadership Councilの主要メンバーでもある柴田桂


乙黒:私も、赴任前までメンバーのひとりでした。WLC発足時は、女性社員にヒアリングしても「大変そうなので、イメージが湧かない」「ロールモデルがいない」などの声が出ていたんです。

柴田:そうですね。だからこそWLCでは、「リーダーになりたい」と自然とインスパイアされることを目指してきました。

取り組みのひとつは、日韓版のメンターシッププログラムで、現在15組のメンター/メンティーをつくっています。メンターシップを通じてキャリアを考え直す機会にもつながっているのか、各部門からの社内公募に積極的に応募し、行きたいポジションに就けたという方も出てきています。

2つ目は、リーダーズトークで、さまざまな組織や部門のリーダーポジションの方に登壇いただき、社員は自由参加で聞くことができます。

3つ目はネットワーキング。女性同士共通のテーマで相談し合えるネットワーキンググループを作り、ランチタイムを利用して意見交換の場を設けています。

乙黒:WLCの魅力は、参加している方がすごくパワフルなこと。メンバーのときはリーダーズトークを担当していたのですが、参加者からも「こうしたらもっと良くなるのでは」と、たくさんのポジティブなフィードバックが多かった。みんなでいいものをつくっていこうというカルチャーがとても心地よかったです。

柴田:いま新たに計画しているのは、著名な方のトークイベントを含めた終日のセッションを行う「WLC workshop」です。韓国でやってとても好評だったそうで、ぜひ日本でもやりたいと思っています。いまは女性にフォーカスしていますが、いずれは性別関係なく、みんなが参加できる場をつくっていきたいと思っています。

自分のキャリアと向き合い、チャレンジできる環境


──1カ月を通して自分のキャリアの棚卸し、目標確認などができる「キャリアマンス」(キャリア月間)といった取り組みもあるそうですね。ほかにも、皆様がキャリア形成を進める上で有用に感じられている、御社ならではの制度にはどのようなものがあるのでしょうか。

赤澤:ユニークなSTE(ショート・ターム・エクスペリエンス)制度です。

人材が限られていたり、一時的に専門人材を求めたいときに募集サイトにポスティングし、スポット的なサポートを得られます。応募する側は、1週間の業務時間の25~50%を通常業務とは異なるプロジェクトに参画することで、経験やスキルの幅を広げることができます。実際に、私がかかわっているプロジェクトでSTEを募集した際は、世界中から10名以上の応募がありました。「今までにSTEを活用して、さまざまな市場の、複数の部署の仕事を経験してきた」という方も多く、「3カ月日本市場の、興味のある分野の仕事に携われるなんてすごくうれしい!」と積極的な声が聞けました。

Cap/ストラテジーシニアディレクターの赤澤綾子

ストラテジーシニアディレクターの赤澤綾子

乙黒:自分のキャリアはこのままでいいのか、迷う瞬間は誰にでもありますよね。ひとつの部署で継続的なキャリアを積みながらも、ほかの部署の経験ができるのはとてもいい制度だと思います。

赤澤:STEは、応募される方々のチャレンジ精神や貢献意欲から、受け入れる側が刺激を受けて学べることも多くあります。

──最後に、コカ・コーラで働くとはどういうことか。皆さんのお考えをお聞かせください。

乙黒:日本ではジェンダーにフォーカスしがちですが、コカ・コーラはもともとグローバルな多様性に富んだ組織。性別に関係なく共通して利用できるトレーニングや学びの機会も多く、海外に来て、ますます、ダイバーシティは性別だけではなく国籍や文化、あらゆるものを指すのだと感じます。コカ・コーラで働くことは、DE&Iを体現することなのだと思っています。

赤澤:まさにそうですよね。男性社員に対抗して頑張らなくちゃ……と構える場面がないので、女性であることを意識せずにいられる環境がある。自分らしくいて大丈夫、という安心感があります。

コカ・コーラは、世界中の誰もが知る商品であり、名称です。だからこそ、会社としての発言や行動には影響力がある。ポジティブなメッセージを発信し続けることで、日本、韓国そして世界をハッピーにする方向に貢献できる力と責任があるのだと考えています。

柴田:私にとってコカ・コーラは、いろいろな挑戦と新しい扉を開けてくれている会社です。27年同じ会社にいても、いろんな部門を経験し、中途入社メンバーを含めバックグラウンドの異なる方との出会いも多い。取引先、消費者とのつながりがあり、入社時には思ってもいなかった、自分の可能性を発見させてくれた会社だと感じています。

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日本コカ・コーラは、個々の「自分が(は)こうしたい」を尊重し、その思いがベースとなったキャリアを構築していくサポートを続けている。そこに、男女も国籍も年齢も関係ない。3人が「主要な部門のシニアディレクター層が集まる会議室で、『男性ばっかりだな』『男性に席を譲らなきゃな』などと感じたことはない」と口を揃えるように、同社では、誰もが自身のキャリアを邁進するひとりのコカ・コーラ社員として、切磋琢磨し続けている。(了)


しばた けい ◎ 1996年、日本コカ・コーラに新卒入社。マーケティング部門において長野オリンピックのファンプラザ運営、ジョージアの新製品開発、爽健美茶のプロモーション企画開発等に従事。2003年よりコマーシャル部門に異動。グローバルカスタマーとの協働ビジネスプランニング、ショッパーマーケティング企画開発等に従事。日本コカ・コーラ社内では、Women’s Leadership Councilの主要メンバーとして、勤務する女性社員の活躍の支援に取り組んでいる。中学生の息子、小学生の娘を持つ2児の母。 

おとぐろ けい◎ 1999年、日本コカ・コーラに新卒入社。2023年7月よりCPSサプライチェーンサービスディレクターとして、シンガポールに在籍。入社から一貫して技術本部に在籍し、品質・労働安全衛生・環境や学術調査、量産化などを経験。直近までは、技術・イノベーション・サプライチェーン本部 テクニカルオペレーションズ&コマーシャリゼーション部門シニアディレクターとして 日本と韓国の製品、パッケージ、販売機器について量産化をリード。プライベートでは3人の子供がいる。

あかざわ りょうこ◎ 2021年4月に日本コカ・コーラ経営戦略本部に着任し、ストラテジーシニアディレクターとして成長戦略策定を担当。10年ほどブランドコンサルタント業務でさまざまなFMCGブランドや企業プロジェクトに日本および中国上海で携わる。直近10年は酒類(ワイン・スピリッツ・ビール・RTD)および清涼飲料カテゴリーにメーカー側の立場で、日本および東南アジア市場にて、新商品開発を中心としたマーケティング戦略および事業拡大業務を担当。日本と海外市場の日系と外資系企業での多種多様な働き方の現場体験を通じ、柔軟なグロースマインドセットを大切にしている。

Promoted by 日本コカ・コーラ / edited by Miki Chigira / text by Rumi Tanaka / photograohs by Aiko Suzuki