北米

2023.08.01 12:15

SECがビットコイン以外の暗号資産の上場廃止を要求

安井克至
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コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、米証券取引委員会(SEC)が6月に同社を提訴する前に、ビットコイン以外のすべての暗号資産の取引を停止するよう求めたと主張している。7月31日の英フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。

アームストロングは、SECがコインベースに対し「ビットコイン以外のすべての暗号資産」を証券とみなすと述べ、それらのコインの同社の取引所への上場を廃止するよう命じたとFTのインタビューで述べている。彼は、SECがこの結論に至った経緯の説明を拒否したと主張している。

コインベースは、ビットコイン以外の261のトークンを「取引可能なアセット」としてウェブサイトに掲載している。

アームストロングは、SECの命令に従うことが「米国におけるクリプト(暗号資産)業界の終焉」につながるため、この問題が法廷に持ち込まれることを容認するしかなかったと述べている。

SECはアームストロングの主張に反論し、FTに対し、企業に暗号資産の上場廃止を求める「正式な要請」はしていないと述べている。

SECは6月、コインベースが少なくとも2019年から未登録のブローカーとして運営されていると主張して同社を提訴した。この訴訟でSECは、コインベースが違法に「数十億ドル」の利益を上げていると非難した。暗号資産業界は昨年から、暗号資産を証券に分類しようとするゲイリー・ゲンスラー委員長が率いるSECと衝突している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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