健康

2023.07.12 12:30

梅雨時期必見!髪の悩み「くせ毛」を徹底解剖

谷本 有香

Shutterstock

梅雨真っ最中のこの時期、髪がまとまらなく悩んでいる人も多い。洗髪後にしっかり髪を乾かして、真っ直ぐ伸ばし、いい感じにおさまっていた髪も、いざ雨が降ると、たちまち湿気で広がってしまい、頭が大きく見えてしまう気分の悪さは、経験している人も多い事だろう。

かと思えば、「最近、髪質が変わって、変なうねりが出てきてしまった」という声もよく聞かれる。このように、髪の悩みは尽きないものだが、この機会に「くせ毛」について真剣に考えてみたい。そこで、毛髪のスペシャリストであるトータルヘアソリューションのリーディング・カンパニーのアデランスへ、くせ毛に関するあれこれを取材した。

くせ毛の原因は、湿気や加齢やスマホから受験勉強まで、多種多様

まずは、くせ毛に関する髪の悩みを整理してみたい。くせ毛は、大きく分けて2つある。ひとつは、梅雨時期に多くみられる湿気による髪質の変化。「若い頃と比べて髪の1本1本が細くなったせいか、広がる」「湿気が高いと、髪にボリュームが出過ぎてしまう」「雨が降ると、途端に髪がペタッと貼り付く」「つむじ割れを隠したつもりなのに、時間が経つと元に戻っている」などなど、これらは、雨が降った時に発生する、高い湿気から起こる現象。

そしてふたつ目は、梅雨時期とは関係なく、くせ毛そのものに関する悩み。「年齢を重ねるほどに、若い頃と比べてくせ毛が強くなった」「元々、うねりがあるので、効果的なお手入れ方法を知りたい」など、自毛に関する悩みは深刻だ。

そもそも毛髪には、皮膚表面よりも下に伸びている毛根部が存在するが、この部分が真っ直ぐなら髪は直毛で伸びてくる。ところが、湾曲した毛根部ならば、湾曲した形状のまま、伸びてきた髪はうねり、結果としてくせ毛となる。

この湾曲は、1. 生まれつき。2. 年齢と共に発生した皮膚のたるみ。3. 目を酷使した結果、頭皮周辺の筋肉の緊張、と理由は様々ある。1.は先天的だが、2.と3.は後天的な為、「子供の頃は直毛だったが、受験勉強で目を酷使して視力が低下するのと同時に、くせ毛になってしまった」という話もよく聞かれるという。

日本人の92%が直毛だった意外な事実

では、私達は、くせ毛に対して、どのような知識を持っていたらいいのだろうか。これまで真剣に向き合う事のなかったくせ毛についての様々な疑問に答えていただいたのは、アデランス研究開発部・伊藤憲男次長。氏は、内閣府認定公益社団法人日本毛髪科学協会認定の「毛髪診断士(R)認定指導講師」でもあり、技術者を経て研究開発部門も手掛け、40年以上、毛髪ひと筋に従事してきた一方、セミナーやメディアの世界でも活躍するスペシャリスト。また、ヘアスタイリストとして、CMモデルのヘアスタイリングも担当する、ソフトとハードを知り尽くした人物だ。
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文=中村麻美

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