働き方

2023.07.11 07:15

「アフターコロナの仕事選び」20代の半数超に変化 

大柏 真佑実
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Getty Images

経済に生活、教育など、新型コロナウイルスの感染拡大以降、私たちを取り巻く社会環境は大きく変化した。もちろん、その中には仕事選びも含まれる。リモートワークの普及やDXの推進など、働き方や仕事の進め方が変わっていく中、20代が転職で重視するポイントはどこにあるのか。20代専門転職サイトを運営する学情は6月、同サイトの来訪者で20代の社会人260名を対象に、「アフターコロナの転職意向」に関する調査を実施した。

まず、コロナ禍を経て仕事選びの軸に変化があったかを尋ねると、「変化がある」と答えた人が26.2%に。「どちらかと言えば変化がある」(29.6%)と合わせて半数超(55.8%)が、コロナ禍を経て「仕事選びの軸に変化があった」と回答した。一方で、「変化はない」と答えた人は2割強(25.4%)にとどまった。

回答者からは、「リモートワークができるかを重視するようになった」といった声や、「つねに一定の需要がある業界を選ぶようになった」「変化に柔軟に対応できる企業に転職したい」「DXへの取り組み状況を重視している」などといったコメントが寄せられた。

さらに、コロナ禍を経て仕事選びで重視するようになった点を聞くと、最多が「勤務形態(出社・テレワーク)」で60%。次いで「仕事内容」(48.3%)、「企業の安定性」(42.8%)の順に。回答者からは「リモートワークを経験し、働く場所を柔軟に選択したいと思うようになった」「コロナ禍で倒産する企業もあり、企業の安定性を重視するようになった」「社内のDX化の取り組み状況など、仕事の進め方も意識するようになった」といった意見が聞かれた。

アフターコロナの時代、企業ではテレワークからオフィス回帰への波が強まっている。しかし経済の回復に伴い、人手不足に拍車がかかる企業や業界も目立つ。大切なのは、働き方の選択肢を広げ、多様な人材が活躍できる環境や制度を整えることだ。働く場所の制約を取り払うテレワークは、その有効な手段の一つと言えるだろう。


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Forbes JAPAN Web編集部

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